温泉/日帰り温泉

神奈川県の日帰り温泉4ヵ所(後編)

神奈川県に新しく出来た日帰り温泉センター8ヵ所のレポート、横須賀市内の佐野天然温泉「のぼり雲」と鎌倉の「稲村ガ崎温泉」、江ノ島にある「えのスパ」、海老名近くの「ゆめみ処ここち湯」など後編4ヵ所

執筆者:郡司 勇


神奈川県の日帰り温泉4ヶ所(後編)



神奈川県に新しく出来た日帰り温泉センター8ヵ所のレポート、横須賀市内の佐野天然温泉「のぼり雲」と鎌倉の「稲村ガ崎温泉」、江ノ島にある「えのスパ」、海老名近くの「ゆめみ処ここち湯」など後編4ヵ所


 

 1 佐野天然温泉 のぼり雲 


1. デザイナー風の現代建築の温泉
2. 重曹食塩泉の良い湯
3. 全て循環、濾過、加熱は残念


佐野1
古い門構えの裏に現代建築がある


入口に古い長屋門を配置した温泉施設。その奥にあるコンクリートの綺麗なデザイナー風建築が温泉施設である。29.9度の含重曹食塩泉で総計2195mgのものである。しかし温泉の使い方は旧態依然とした、全浴槽温泉で加熱、循環、濾過である。


佐野2
石組の露天風呂


数々の浴槽に全部使い古した循環湯を使うのであれば、小さな浴槽1つでも新鮮な掛け流しにすればよいと思った。透明ささにごり、少塩味+エグ味あり、湯の香あり、と温泉の個性はあるが循環が残念である。深い歩行浴浴槽や露天風呂などは白湯でよいと思うが、いかがなものか?


佐野3
木枠と木のデッキの床の半露天風呂


どれもオーバーフローは少なめで湯の新鮮さは少ない。わずかに内湯桧浴槽の湯口が一番フレッシュな気がした。この内湯の1つでも源泉直の掛け流しにすれば良いと思った。


佐野4
歩行湯は深い浴槽


現在の温泉施設の趨勢が源泉こだわっているのに、この使い方はまったく温泉の使い方について気にしていないとしか思えない。このような温泉は施設のプロデュースした人が旧態依然としていて、温泉とスーパー銭湯との違いを一緒くたにした古い考えの人なのであろう。それが残念である。


 2 稲村ガ崎温泉 



1. 小さな共同湯のような瀟洒な外観
2. 子供不可なので静かな温泉に入浴できる。
3. つるつるの黒湯の泉質。




稲村1
瀟洒な木造の湯小屋


稲村ガ崎の海岸に沿った敷地にある温泉。小さな共同湯のような木造の瀟洒な外観ながら、内部はシックに造られ良い空間である。1200円の入浴料と18歳未満不可という設定で人が少なく、静かで良かった。


稲村2
梁の出た天井の高い内湯


小さな脱衣場と内湯、露天風呂があるのみの簡素な施設である。湯が良い。真っ黒な重曹泉で18度で総計1460mgというものであるが純重曹泉でCO3 33.6mgという含有量でつるつるが強しである。


稲村3
黒い色が良くわかる露天風呂


最強のつるつる度で表面に膜の付いたような感触である。黒湯でここまでつるつるが強いのは御宿温泉のクアライフに匹敵している。しかし湯の中を動くと湯が付いて来る感じはクアライフが一枚上である。しかしかなりのつるつるで気に入った。


稲村4
源泉非加熱浴槽もある


湯の色が濃く黒褐色(10センチ)でエグ味強し、で無臭である。循環加熱であるが露天風呂に付属して源泉浴槽が冷たいままある。これはサウナの水風呂として利用されている。有機物の含有量も50から100mgほどあるであろう。透明度は10センチほどで田谷天然温泉に続く濃い黒湯であった。



次は景観の良い「えのスパ」と掛け流しがある「ゆめみ処ここち湯」
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