掛け流しの、湯量豊富な温泉、山梨の隠れた名湯
山梨県には数多くの温泉があり、有名な下部温泉や湯村温泉などの名湯もありますがこの温泉ならば素晴らしく、記憶に残る温泉を紹介します。日帰り温泉センターながら掛け流しのふたば響きが丘温泉と大湯量の信玄温泉、展望の良い三珠の湯、かじか沢温泉の4箇所と静岡県の秘湯、五和温泉を紹介します。
1 ふたば響きが丘温泉 湯めみの丘
44.3度の食塩泉 全浴槽掛け流し 飲泉可 透明、少塩味、鉱物臭(少刺激臭)
綺麗な洋風の外観の施設 |
甲府盆地を通り越して双葉町の丘の上にある湯めみの丘という温泉施設に行った。工場を改修したような外観の新しい施設である。南アルプスの鳳凰三山や甲斐駒ケ岳、八ヶ岳、金峰山などの山々の展望が良い立地である。
掛け流しが分かる内湯 |
湯は毎分500リットルの湧出で、湯量豊富なので内湯、露天風呂ともに掛け流しで利用されている。浴室に入ると内湯からの溢れた湯が床を流れており、掛け流しがすぐわかった。湯を入れる量を調節して中温浴槽、高温浴槽、超高温浴槽を造っている。
展望の良い露天風呂も掛け流しである |
飲泉も可能で良い温泉施設である。全国的に温泉の質について問題にされ始めたのが良いのであろう、新設の温泉施設は掛け流しが多くなっているように感じる。湯は44.3度の弱食塩泉で総計1245mgである。少ない成分量ながら新鮮なため個性が出ている。透明、少塩味、少刺激臭(鉱物臭)と観察した。
2 信玄温泉 ホテル1,2,3 泊
44度の単純泉 透明弱い黄色、少たまご味、新鮮な鉱物臭 内湯大浴槽が一番良い 大掛け流しで素晴らしい
大量の湯が掛け流されている内湯 |
1日目はどこも素晴らしかったが、最後に宿泊した信玄温泉が良かった。20号線バイパスに沿ったビジネスホテルの温泉である。44度の単純泉で総計は741.9mgと少ないが、湧出量が多く多量の掛け流しによっていろいろな個性が良く残り素晴らしい表情になっていた。
薄い褐色の湯の色 |
毎分425リットルと湯量豊富なので内湯の浴槽は75Φほどの塩ビパイプから湯が激しく強く出ている。大量の掛け流しである。床に溢れるのではなく浴槽の縁に付いた排水口から流れ去っている。
露天風呂も掛け流しだが内湯の大湯量には及ばない |
色は透明に近いが弱く褐色になっている。味覚は少たまご味が感知でき、さらに弱い苦味が残る。新鮮な鉱物臭(弱い刺激臭)もあり、色味匂いの3点で個性を発揮していた。2階に露天風呂と小さな内湯があるが湯量が少ないために以上の個性はみな弱くなっていた。大きな内湯の湯口が一番新鮮で、個性がある。