国内で唯一の泊まれる重要文化財、箱根の老舗
箱根湯本にある、老舗の万翠楼福住は木造3階建ての金泉閣と
同じく3階建ての万翠楼の2棟が重要文化財に指定されている。
国内の温泉施設では宿泊は出来ないが道後温泉本館と2箇所のみである
1 箱根湯本温泉 万翠楼福住 宿泊
万翠楼は重要文化財。湯は掛け流しで個性はないが使い方は丸である。
川向こうから見る万翠楼の全景 |
箱根湯本で一番の老舗。以前この宿には宿泊したことがあるが、10年以上前で記憶が
薄くなったのでNHKの取材でここを推薦した。擬洋風建築の蔵造りのような万翠楼と
金泉閣の2棟が国指定の重要文化財に指定されている。
万翠楼の外観 |
万翠楼3階の部分 |
重要文化財なのは温泉施設では
道後温泉本館とこの万翠楼福住のみである。万翠楼と金泉閣の2棟は重厚な防火扉で仕切られ、この建築を建てる前に火災で苦難を強いられたのがわかる。
金泉閣の外観 |
旅館の総入口 |
この室内からの入口とも呼べる鉄製の防火扉の意匠と大谷石のアーチがロビーから眺められる。各棟には急な木製の螺旋階段によって3階まで行く。
重厚な雰囲気の金泉閣の入口 |
急勾配の回り階段 |
今回泊まった35番は金泉閣の3階で2階から独自の螺旋階段を持ってゆく。3階は1室のみである。洋風の上げ下げ窓が付き石膏の天井にシャンデリアの洋風の畳部屋である。当時は斬新であったであろう。
金泉閣の3階客室 |
欄間は絵が書いてある。 |
欄間の日本画や床の間の掛け軸が和洋折衷の様式を表し、貴重である。金泉閣の3階からは万翠楼の横立面が見える。1.2階が石貼りで3階がスレート貼りであることがわかる。
天井コーナーの洋風意匠 |