3丸美ヶ丘温泉 (再訪) 小浴槽の湯は絶品である。大浴槽の湯も
良い。2源泉掛け流し 素晴らしい 100点に近い
幌加で時間外で入浴できずにがっかりしたあと、帯広のアサヒ湯かボストンに行って帯広空港で閉めようと思い道を進める。しかし約10年来の再訪になる丸美ヶ丘温泉も気になっていた。帯広市街に近づいてきたがやはり丸美ヶ丘温泉を選んだ。なつかしい丘の上にある建築は以前のままであった。
古い造りの外観だが湯は良い |
入浴前に分析表を発見したが2枚あった。50.2度の単純泉で総計672mgで毎分600リットルのものと38.5度の単純泉で総計750.7mgの毎分550リットルのものである。温度の高いほうは塩化物イオン(Cl)が117mgで43%で重炭酸イオン(HCO3)が245.3mgの50.7%である。温度の低い湯は純重曹系で重炭酸イオンは443mgの84.6%と純重曹系になっている。
温度の低い小浴槽は泡付きが多い |
浴室内に入ると大浴槽と小浴槽が2つあるがともに黒湯で掛け流しである。50.2度の湯を大浴槽に入れ、38.5度の源泉を少浴槽に入れている。大浴槽のほうはコーラくらいの黒さがあり匂いが良いモール泉である。一方小浴槽の湯は薄い褐色で透明度がある湯である。大浴槽の香ばしく、温度の高いモール泉は十勝川温泉に近い素晴らしい芳香と濃い色の存在感のある湯である。黒褐色(透明度20センチ)少たまご味、モール臭あり。で素晴らしい湯である。
熱い浴槽は匂いが良い |
しかしさらに良いのは小浴槽の湯であった。薄褐色透明、少甘味、鉱物臭でつるつるがある。このつるつるは激しい気泡の付着によるもので、自分が泡発生器になったような新鮮な源泉がゆっくりと掛け流されたいた。こちらの浴槽に感激した。2本の源泉ともにそのまま掛け流しされているが、泡の発生が単純泉ながら長湯のラムネ温泉のような気泡発生装置に入ったような感触がある。この源泉がかなり温泉好きの琴線に触れた。
湯口近くの絶好の位置 |
その後さらに熱い湯に入ってみて、違いを観察すると、こちらは匂いが良い。モール泉で高温で湧出していると芳香のことが多く、こちらは香ばしい匂いで、本格的モール泉であることがわかった。また源泉口が中央にあり、飲泉してみるとたまご味があり、微量な硫黄分も含有しているのがわかった。両方の源泉がたいへん素晴らしくどちらでも90点以上であろうが並んでいることで双方の楽しさを味わえ、満足至極である。この温泉は素晴らしく、今後も長くこの状態で存続していっていただきたい温泉として強く記憶に残った。ボストンやアサヒ湯はそのうち1つの良さを最大限に発揮しているがここは1つの温泉で2つの最上湯に入浴できるのは非常に素晴らしく、強く推薦したい。
※この記事に書かれている情報は2004年11月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
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