温泉/東北の温泉

レトロな名湯、木造3階の銀山温泉(2ページ目)

東北の温泉紀行は山形県に入った。レトロな木造3階建ての旅館が温泉街を形成し日本でも有数の人気温泉地となった銀山温泉をレポートする

執筆者:郡司 勇


3銀山温泉 旅館 永沢平八  建築は素晴らしいが新しく改築された浴室
外観は木造3階の立派な風情である。 



小関4
木造3階の凝った外観







能登屋の隣にある旅館永沢平吉も風情のある外観である。2層になった破風と木造の欄干の3階建てである。中央に塔屋が付き4階に見える。小さな宿で9室である。浴室は1階にあるが板の壁に伊豆石の床の綺麗に新築されたものである。

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浴室は改修され新しい







分析表によるとHS 2.0mg H2S 3.7mgの含有量である。透明、少塩味、無臭と個性は少なかった。各部屋は古いままで良い風情を出していた。

4銀山温泉 共同湯 白濁した良い湯、あと足湯の源泉がすばらしい。
  薄白濁、塩たまご味、硫黄臭 



小関4
共同湯は小さな建築






永沢平吉と藤屋の間にある共同湯。木造のような外観ながらコンクリート造りの簡素なものである。能登屋と同じく4号泉を使用している。

小関4
薄白濁した硫黄泉の銀山温泉本来の湯






薄く白濁し、塩味はやや濃い目である。たまご味も感知できた。硫黄臭もあり掛け流しで使われている。良い湯である。


5銀山温泉 古山閣 木造3階  唐破風の玄関。
  石造りの立派な浴槽。透明ながら塩たまご味、硫黄臭はある。
  薄白濁、塩たまご味、硫黄臭 



小関4
4階に見える妻入りの外観







妻側の破風の部分が4階になった、堂々とした外観の宿。唐破風の入り口の横に小さな同型の入り口がありそちらは子宝の山ノ神を奉ってあった。


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格子と破風が美しい入口







玄関内部は綺麗に磨かれ光沢のある板間で、そちこちにアンティークが置いてあり民芸博物館のようである。客室の雰囲気も良い。

小関4
民芸調の落ち着いた内装






浴室は石造りの立派な浴槽である。透明ながらたまご塩味、少硫黄臭の温泉であった。

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石造りの豪快な浴室







この古山閣も含め銀山温泉全体が木造の古い温泉街であり、伝統的建築物保存地域のようである。なるべくうまく使って古いままの良い風情をいつまでも残してほしいと思った。




※この記事に書かれている情報は2004年9月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


*東北特集*
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