別府の極上湯2
別府市内の極上湯に行く。別府では「明礬温泉 ウェルハートピア別府」と別府屈指のつるつる温泉の「小倉温泉 豊山荘」や「小倉温泉 旅籠屋 精湶」「鉄輪温泉 アートホテル石松」に行く。また某露天風呂もレポートする。
1 明礬温泉 ウェルハートピア別府
湯小屋 白濁硫黄泉、露天風呂・内湯 単純泉
湯小屋は素晴らしい泉質。 酸味の少ない濃厚な硫黄泉
湯小屋の外観 |
ウェルハートピア別府は厚生年金資金の保養所である。驚異の泥湯の別府保養ランドと強い明礬泉や白濁硫黄泉の明礬温泉の間に位置しており、良い湯が出てしかるべき場所である。しかし別府関係の温泉本や出版物に出ることが少なかったのか、あまり話題にもならずにいた。しかし「まっとうな温泉」でいわく付きのような某別府温泉施設などと書かれ絶賛されていたので気になっていた。
コンクリートの簡素な浴槽 |
藤田夫妻が先に宿泊されパンフレットを送付していただいたこともあり楽しみに訪問した。湯は施設建築内の内湯と離れの露天風呂があるが造成を感じさせる単純泉である。63.5度でオ-バーフロー循環の使い方である。しかしこのハートピア別府は月極めで入居する老人ホーム的な施設も併設しており、小さな別源泉の湯小屋がある。そちらの湯小屋が良い湯であった。
白濁した内湯 |
ここは浴槽1つのみなので、男女時間別に入浴する。この湯小屋に近づくと周囲は地獄湯沼である。入浴の欲望をそそる湯沼があり湯気が立ち昇っている。このメールを読む方々のほとんどはこちらの湯沼に入浴したいと思うであろう。そんなことを思いながらアプローチすると仮設風の湯小屋があり、中には白濁した酸性硫黄泉があった。石積の壁にコンクリートの浴槽で地元専用共同湯よりも鄙びている。個人専用温泉のような風貌である。
離れの露天風呂 |
こちらの湯は白濁した熱い湯で、少酸味+硫黄苦味、硫黄臭多しである。特に硫黄が突出しており、硫黄苦味と硫黄臭がとくに際立っていた。酸味もあるので火山性の温泉の個性を発揮していた。強いて言えば地蔵泉に似ていると思うが硫黄分はやや多めだと観察した。
2 某露天風呂 弱酸性緑礬泉 所有者に許可が必要
超秘湯 清掃直後のため薄Fe褐色透明、強い渋味、金気臭多し
近くの噴気 |
別府の某地区にある野湯風の個人所有の温泉。今回は裏泉家でも紹介されたそうであるが、行った人の話だと発見が難しいとのことなので逡巡していたが、オンパクの湯巡りツアーに参加された赤坂氏のご案内で到達できた。(感謝しています)赤坂氏は一湯入魂温泉の市の原温泉でも写っている別府好きの温泉マニアでこのほか貴重な情報もお持ちのようでした。
沢沿いの露天風呂 |
温泉に行くと丁度、所有者が掃除に来ていて浴槽を清掃していた。湯を抜いて清掃後湯を入れて帰る所で、うまい具合に許可してくれた。昨日この温泉が裏泉家になったとは驚きである。(だから裏なのであるが)手造り風の石積浴槽が沢の途中にあり源泉が入れられている。熱い湯で加水しないと入浴不能である。今回は所有者のおかげで水配管から水を出していただき適温にして入浴することができた。
赤く染まった浴槽 |
ただし新鮮すぎて透明である。写真で見た赤茶色にはなっていない。浴槽の周囲は赤い析出物で覆われているが湯は澄み切っていた。しかし味覚にこの湯の個性が凝縮されており、渋鉄味と少酸味が一番強く感じられ一瞬で緑礬泉であるとわかる明確な個性を持っていた。明礬にも似ているが鉄味や下品な金気臭が強いのでかなり純粋な緑礬泉であると推測した。匂いは金気臭というよりも明確な鉄さび臭と言ったほうがよい匂いであった。泉質も良い秘湯である。貴重な湯に浸かれて満足至極である。