和倉温泉と能登半島の湯
1和倉温泉 加賀屋
加賀屋内湯1 |
日本有数の大規模ホテルの温泉
11月の1日から3日にかけて、能登を観光し、アピールしようという企画があった。能登空港も出来て便利になったので、地元の酒造関係の人達が発起した大きな旅行企画である。まず1日の夜に上野駅発の貸切夜行列車を仕立てて、定員120人を集めようというものです。各種の著名人を講師として呼び一緒に能登の地酒を飲みながら行くというもので「のとだらぼっち号」なる名前の列車で行く。私も温泉関係として末席に加えさせていただいた。ほかの講師にはフルート奏者やジャズピアニスト、落語家、雑誌編集者、作家、ライターなどであった。私は列車内で歓談するという以外には、そば打ち名人と門前温泉のビューサンセットというホテルで講和、対談をするという企画でした。約1年前には予定取りの案内がきていたので喜んで参加した。列車内では杜氏秘蔵の酒がふるまわられ、私はNo70というラベルの酒に完全にはまり、ほぼ飲みつぶれるまでになった。しかし皆さんの酒量は完全に私を上回っていて、翌朝までどんちゃん飲み会は続いていた。さて列車は寝台列車だろうと期待していたが、EF64牽引の6両編成のお座敷列車であった。最前部と最後尾にはサロンカーのついたもの。堀こたつの列が出来て料理が並んでいるので、どのようにして寝るのかなあと思いきや、テーブルは畳まれ畳敷きの広間になり毛布が配られ横になった。二日酔いの朝に和倉に付き、加賀屋で入浴、昼食となったが、食事はほとんどのどに入らずに温泉だけ楽しんだ。
加賀屋内湯2 |
巨大な温泉宿で240室もあり、18階ほどの雪月花や12階の渚亭の2つの塔状の建築がそそり立ち圧倒的な外観である。変わって七尾湾は波が穏やかで静かな海の景観が対照的である。湯は和倉温泉の一般的なもので総計19412mgの94度という強力な食塩泉である。Na4049ながらCaが2902mgと多く苦味が特徴になっている。湾に面した3層造りの浴室で透明、塩苦味、無臭と記録した。湯は少量を足しているが循環もしている。飲泉場もあるが、匂いが少ないのが残念であった。敷地隣は源泉のある公園で3箇所の源泉があった。以前共同湯で入ったが和倉はそこで充分のような気がした。
2門前温泉 じんのびの湯、ホテルビューサンセット
サンセット外観 |
<b>有名建築家によるデザインされたホテル
この周辺では珍しい含放射能―NaCa―Cl泉。分析表がなく高張性高温泉しかわからない。「じんのびの湯」は日帰り温泉センターでホテルの隣に併設されている。海の眺めの良い高台にあり景観は良い。湯は透明、少塩苦味、無臭で循環である。高張性とは感じられないのでやや加水かもしれない。ホテルの建築は有名建築家の作品でたいへん現代的である。
前衛的な塔屋や関西空港のような渡り廊下など費用をかけている。ホテルの内湯は同じ湯が循環であった。ただし部屋は講師用なのであろう、特別洋室の広い部屋で満足した。
じんのびの湯の露天風呂 |
3輪島温泉 高洲園
海に沿った大きなホテル
輪島市街地にある高洲園は海に沿った大きなホテルである。75度の食塩泉で総計7772mg、51.2リットルの湧出である。大きな内湯は循環で少量加湯されている。露天風呂は白湯であった。透明、塩味、無臭で塩味以外は個性が少ない温泉であった。
海に沿った露天風呂 |
※この記事に書かれている情報は2003年11月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
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