11 やまとの湯 蕨店
黒湯、つるつる強し、総計2846mgの純重曹泉 CO3 77.3mg
黒褐色(5センチ)、少苦味、藁有機物臭
「やまとの湯」蕨店に行った。スーパー銭湯の温泉であるが湯は当たりの部類に入るであろう。総計2846mgの純重曹泉である。1200mの掘削で28.3度の温泉である。分析表を見たところ、ほぼ重曹でNa703mg 陽イオン計756mg HCO3 1778mg(88%)CO3 77.3mg(7.9%)である。CO3の重量が77mgとは多い部類に入る。これは良い湯に間違いないと思い入浴してみると。有機物11.2mgを含む黒湯でCO3によるつるつるが強く、感動した。PHは8.1と一般的なので炭酸イオンによるつるつるであろう。温泉は露天風呂に入れられているがさすがに元湯だけあって、弱くオーバーフローされており、新鮮味はまあまあのレベルである。黒褐色(5センチ)濃厚なコーヒー色、重曹分を多量に含むので少苦味、藁有機物臭と記録した。さらにいつまでも消えないつるつる強しの感触が素晴らしく、良い評価としたい。八千代と草加のやまとの湯にローリーされているとのことである。狭山のやまとの湯は元湯である。
12 大山温泉 こまや 石膏食塩泉 掛け流し
ある日曜日に海老名市で講演会があった。1時間半のところ、温泉の話を始めると止まらずに、いつも時間延長してしまい2時間弱になってしまうが、最近講演にも慣れてきたのか、笑いなども取りながら進めることができた。この大山温泉は掛け流しということなので行ってみた。大山はケーブルカー終点近くの大山沢が沢登りに良く、適当な10mほどの滝が連続し登った記憶がある。頂上近くは枯れ沢になるがスリット状の岩に、大石が挟まった、チョックストンという形式の滝があり岩登りの楽しみが享受できた。この「こまや」は大山の登山口にある古い宿で古い浴室もあるが露天風呂が男女2箇所に新設されCaNa-Cl,SO4泉の29度が湧出した。昔は大山講で賑わったが最近はその講が少ないのかたくさんある部屋は使われておらず、日帰り温泉専用となっていた。総計は約2300ほどのしっかりした成分量である。加熱掛け流しになっていた。特に石膏系の匂いがよく、飲泉してみるとはっきりと石膏味がわかる。透明、石膏味+少えぐ味、無臭、掛け流しと記録した。
13 伊勢原温泉 鳥松園(再訪)
露天風呂は少オーバーフロー循環、内湯は完全循環
冬のバイクは寒風の中100キロオーバーで走るのであるから辛いものであるが、TMAXなる500ccのスクーターは快適に距離を稼ぐ、成田温泉はドカッティで行ったが寒かった。TMAXはほとんど風が当たらず後ろから吹き込んでくるのが寒い程度で、快適である。東名高速をすっ飛ばして伊勢原温泉に再訪した。記憶に残っているのはPH10.5という数値と民芸調の入り口で、湯の感触が記憶から抜けてしまったので再訪した。しかし源泉やぐらもあり元湯ということなので再度行ってみた。湯は26.1度の単純泉で総計469mgという薄いものである。特にCO3が多いわけではなくつるつるもない、これが記憶が薄い原因であろう、なにか特記する成分、または感触があればなにか一つは記憶に残っているものだ。透明、無味、無臭で内湯循環、露天風呂は少オーバーフローでほとんど循環という使い方であった。