温泉/日帰り温泉

後楽園ラクーア、豊島園、古代の湯、楽天地、麻布十番 東京都内と近郊の温泉 1(2ページ目)

気軽に時間の有るときに廻れるのが近郊の温泉。私は東京在住でその近郊の温泉を特集してみた。次回の機会には大阪近郊の温泉を紹介したい。まず東京の大施設 後楽園ラクーア、豊島園 庭の湯、古代の湯、楽天地温泉、麻布十番温泉、平和島温泉、などのレポート

執筆者:郡司 勇



3 豊島園温泉  庭の湯   
 綺麗に加工された強食塩泉の循環

薄褐色透明、強塩味、無臭の循環湯 総計20900mgの強食塩泉で33.8度、濾過もしていると思われ、NH4 98.1やFe 6.9 Br 43.8 I 20.2などの個性派物質の個性がほとんど出ていなかった。ラクーアや大江戸温泉はNH4の刺激臭をかなり感じることが出来、刺激的であったがここは98.1mgものアンモニアは中和されているのであろう、どこへ行ってしまったのかと思うほどであった。露天風呂、内湯ともに温泉であるが、信楽焼の樽風呂のみは白湯である。緑を多く使った作庭で雰囲気は良い。

 4東京天然温泉   古代の湯  
 少オーバーフロー循環 加工済み源泉

 都内の葛飾区にある、巨大なビル建築の温泉センター。地下1720mからの湧出でラクーア、豊島園、楽天地に続いて最近は東京の温泉センター巡りをしている。分析表によると総計33650mgの強食塩泉で41.8度の本格的な温泉が湧出している。33グラムもの濃い食塩泉である。豊島園庭の湯が20900mgで33.8度、楽天地が11260mgで25.4度、ラクーアが30830mgで41.3度、大江戸温泉物語25180mgの34.8度。板橋温泉スパディオが22370mgで39.2度、などと比べてもトップクラスの温度と総計である。特に鉄の4.5mg、臭素の98.9mg、沃素(I)32.9mgの個性派物質がかなり減殺されていて残念。濾過加工され黄色褐色透明、強塩味、少アンモニア刺激臭+カルキ臭の混在であった。多種の浴槽があるが温泉は内湯の一部と露天風呂である。露天風呂は循環、内湯も少量オーバーフローしながらの循環で温泉としての新鮮さ、個性などの評価が難しい。

5 麻布十番温泉  越の湯(数回目)  銭湯  
 源泉カラン自在、番台のおばちゃんはうちは掛け流しと豪語していた。(笑)
 東京本来の重曹泉の黒湯。

黒湯の銭湯は東京の誇る温泉であると思っている私だが、大田区周辺でもちらほらと廃業が続き、じわじわと少なくなっている。時間の余裕があったので久しぶりに港区の麻布十番温泉に行った。有機物50mgのために黒褐色で透明度30センチほどの濃い黒湯であるが、大田区濃厚地帯に在住の私にとっては薄く感じてしまう。匂いも、色も、味覚も薄い、大田区辰巳湯や女塚湯などの濃い温泉の50%加水温泉のような気がして気合が入らなかった。しかし昔ながらの源泉をカラン自在で使っており良い評価としたい。黒褐色(20センチ)、少苦味、微わら堆肥臭と観察した。総計1618mgの純重曹泉で塩分は少なく大田区系である。つるつるは少なく、よわいすべすべ程度である。こんど十二社にも久しぶりに行ってみようと思った。
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