15おとめ塚温泉
掛け流し、41.1度 食塩重曹泉 総計1179 湯の入れ方が良く、適温のヌル湯最高の浴感39度ほどか?ここで朝になっても良いと思われた。素晴らしい湯。緑色透明(月岡風)、重曹薬渋味、 硫黄臭+鉱物臭あり。泡付きは華まき温泉と同様の細かいもので大きくならないものであるが徹底的付着で好感。韮崎の旭温泉と同系の感触。湯の入れ方が良いので湯が乱されていない。
銭湯であるが大人気で第1,第2駐車場も一杯で私は第2に順番待ちでやっと入ることができた。行灯の分析表が入口にあり回転している。メモするのがたいへんであった。複雑な造りの浴室を登って行き露天風呂に一番良い温泉があった。湯の入れ方が薄皮のようにそっと入れているため、掻き回されないで浴槽に入っているので湯口は泡で白濁している。良い温泉の特有の表情である。湯の色が美しく白湯と並べると一目瞭然でわかる美しい緑色透明である。総計1179mgと単純泉に近いものであるがこの存在感は凄いやはり湯は源泉のままなにもせずに掛け流しされているのが一番良い。最近では埼玉のサイボク温泉の湧出したてのノッチタンクに入ったが、匂いと色で素晴らしいものであった。ここもほぼそれと同じ状況であろう。H2S<0.1ながら硫黄臭がはっきりとわかり、韮崎旭温泉ほど強烈ではないが、更に甘い鉱物臭も感知できた。味覚も重曹薬渋味で1グラム強とは思えない味である。ここはゆっくり入ろうと思ったが、入浴客が多いのでなかなかそのようには行かない。身体への泡付きも多く肌がすぐ白濁する。大きくなるタイプではないが時間を置かずにすぐ付くもので取り去る時のつるつる感が心地よい。今回の温泉巡りでNO1の気に入った湯であった。
16灘温泉
31.9度 395リットル、総計1657 浴室にはいると強いかつお節臭がする。 内湯加熱浴槽が匂い強い。金気(純鉄臭+硫黄臭)だとこの濃い鰹節の良い匂いになると判明した。源泉浴槽31.9度のままあり、こちらは泡付きあり。緑褐色、渋味+純重曹味、金気臭+硫黄臭(かつおぶし臭多し)名湯である。阪神は立派な温泉郷で遠くの温泉地に行かなくてもよいと思った。 掛け流し
灘温泉は2つありこちらは六甲道である。水道筋の灘温泉も天然温泉であるが今回は改築中であった。レトロな洋風近代建築の銭湯で、学校風のコンクリートの建築である。エントランスや脱衣室の意匠が堂々としていて良い。昔からの銭湯とのことである。温泉を掘削し利用している。31.9度の食塩重曹泉で総計は記入のもの合計で1657mgである。毎分395リットルと湯量も多い。浴場に入るとかつお節のような香りがすぐ感知できた。食塩や土類を含有した重曹泉で、Mg24.8やCa34.5 Fe 1.9 Al 2.9 Sr 4.0 Ba 3.76などが良く出ていると観察した。良い点は、浴槽の案内掲示板があり露天風呂と内湯は加熱源泉浴槽で源泉のままの浴槽や井戸水利用の浴槽も明記されている。このようなことは一般の人にも判り易く、たいへん良いことであると思った。湯は緑褐色、渋味+重曹味、金気臭+かつおぶし臭多しと記録した。内湯の加熱浴槽がこの匂いを生成しており入浴すると強い匂いに包まれた。源泉浴槽は31.9度のままで加熱浴槽に比べ匂いは弱くなっているが人気があり、空くのに順番待ちしなくてはならなかった。気体成分が加熱によって飛んでいないので泡付きが観られる湯である。色、匂い、使い方で高得点とした。総合的に名湯であると思った。
17篠原温泉
灘温泉と同系の湯。31.7度 450リットル 総計1230 重曹食塩泉 HS 0.2 H2S 0.2 茶褐色、渋鉄重曹味、鰹節臭多し 金気臭がほかの成分と混在すると非常に香ばしい匂いになるというのが判明した。温泉観察は含蓄があり日々発見である。良い温泉はその法則を気づかせてくれるので感謝したい。 掛け流し
良い湯の灘温泉や、おとめ塚温泉の比較的近くに、もう一つ温泉が湧出した。篠原温泉であるが、灘六甲道温泉とほぼ同系の湯であり、緑色がやや濃く褐色に近づき、かつおぶし臭も同じくある。こちらではHS 0.2 H2S 0.2と明記されているが硫黄臭はなくかつおぶし臭になっている。ここで急にひらめいたが、鉄臭と硫黄臭が混在するとかつおぶし臭になるとわかった。温度は31.7度と灘六甲道温泉とほぼ同じである。茶褐色(40から50センチ)渋鉄重曹味、かつおぶし臭強し、と記録した。露天風呂のみ温泉となっており多量に掛け流しされている。おかみさんによると、毎分450リットルの湧出量で最大量掛け流すと下水料金が多くなるのでこれで精一杯とのことである。湧出量から考えるとまだ余裕があると思われる。外に無料の足湯を作ってあり好感した。源泉浴槽がない分-5点であるが湯はほぼ同系である。