温泉/九州の温泉

長崎を代表する名湯 雲仙温泉と2温泉(2ページ目)

雲仙温泉は長崎では小浜温泉と並ぶ大温泉地で、噴気の湧く地獄地形や火山の風景は日本を代表する観光地でもある。その中でも由緒ある雲仙観光ホテルと湯の良い、いわき旅館、新湯共同湯などのレポート

執筆者:郡司 勇


 

 2 雲仙温泉 いわき旅館


1. 雲仙一の素晴らしい温泉
2. 露天風呂付き部屋の露天風呂に入浴させていただく
3. 雲仙の地獄のすぐ隣の宿



いわき1
和風のいわき旅館外観


雲仙の地獄のすぐ近くにある、比較的小さな宿である。清楚な和風旅館のエントランスである。男女の浴室や露天風呂が湯を溜めている最中であったので、唯一湯が張ってあった客室付属の専用露天風呂に入浴させていただいた。

いわき2
掛け流しの部屋付き風呂


独自源泉の掛け流しということで、ここと観光ホテルが目的で雲仙に訪問した。酸性、含硫黄明礬泉の温泉で60.6度の自噴である。

いわき3
酸味のある白濁した湯


カランからは源泉が出てくるので熱くなってしまう。カラン自在の使い方で弱く掛け流しで利用した。総計1187mgの温泉である。水素イオン(H)5.6mg H2S 14.8mgの明礬泉である。薄白濁、酸味、少硫黄臭と観察した。明礬泉の感触として、少ギスギスも感じられたが硫黄分はやや弱いと思われた。

いわき4
大浴場の露天風呂



雲仙温泉 いわき旅館 
長崎県雲仙市小浜町雲仙318
TEL 0957-73-3338
外来入浴(12:00~15:00) 500円
無休
  • 雲仙温泉 いわき旅館 

     3 雲仙温泉 新湯共同湯


    1. 源泉掛け流しであるが酸性は弱い
    2. 切石造りの豪放な浴槽
    3. 簡素な共同湯



    新湯1
    激しいゆけむりが上がる雲仙地獄


    新湯共同湯は91年5月からの14年ぶりの再訪である。しかし建築も、周囲の風情も同じであった。切石造りの豪放な浴槽と、やはり同じく厚い石で造られた床は当時と変わりなく存在していた。脱衣場の奥に大きな浴槽が一つだけある簡素な共同湯である。

    新湯2
    小さな民家のような共同湯


    新湯源泉を掛け流しで利用している。51.2度の含硫黄単純酸性泉である。大叫喚地獄からの引き湯で新湯、九州ホテルで利用している源泉である。水素イオン(H)4.0mgと遊離硫化水素(H2S)18.0mgでそれ以外の成分は少なく総計630mgの単純泉である。

    新湯3
    石造りの内湯が一つだけである


    しかし18mgの硫黄分は感じられず、抜けていると思われた。透明微白濁、少酸味、無臭の源泉であった。しかし加工せずに源泉をそのまま掛け流ししているとのことで、個性の少ない源泉に変化したのであろう。以前は酸味が効いていて、酸性泉として立派なものだと思ったが。今はマイルドになってしまった。

    新湯4
    湯は薄く白濁した酸性泉





    雲仙温泉 新湯共同湯 
    長崎県南高来郡小浜町雲仙 
    9:00~23:00 
    定休日 水曜日 
    【入浴料金】100円
  • 雲仙温泉 新湯共同湯

    次は雲仙の南海岸の口之津温泉と原城温泉
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