温泉/中国地方の温泉

秘湯、沓が原温泉 広島の温泉1(2ページ目)

広島県の温泉に行った。放射能泉が多く感触がないので評価が不可能である。しかし使い方や風情で評価した温泉もある。一部山口の瀬戸内側にも行った。強食塩泉の良い温泉があった

執筆者:郡司 勇

6 矢野温泉  山楽荘  風情良し

矢野温泉はマイナーながら国民保養温泉に指定されている温泉地で3軒の宿がある。中でも古びた山楽荘に入浴した。岩風呂の内湯のみで浴槽はモザイクタイルである。古びた宿ながら清潔に使われていて好きなタイプである。放射能泉。

7 甲奴温泉 喫茶プレゴ  秘湯   

甲奴温泉は過去に秋山旅館という宿で営業していたが喫茶店になっていた。2階が2.3室の旅館営業はしているが外観に宿を示すものはない。1人用の緑色のポリバスがあり放射能泉を入れて入る。透明、無味、無臭。自分で湯を張るので循環でないだけ良いと思う。御願いして入れてもらう。超秘湯と思った。

8 高茂温泉  Rn泉 11.2ME

緩やかな川の流れが見える小さな宿。鵜の子荘という古い宿で外観や佇まいは良い雰囲気である。19度の放射能泉で11.17ME 総計298mgのもの。2面を川に面した角部屋の風情が良く、ひっそりとした保養などに最適である。透明、無味、無臭

9 沓ヶ原温泉  
含炭酸食塩重曹泉  源泉垂れ流し 山陰に来たと思った。

ダム湖のほとりにある旧温泉宿の敷地に源泉が垂れ流しになっている。その宿の建築はすでに撤去され敷地も草深くなっていた。源泉は山の上方にあるが垂れ流しの所はうろこ状の析出物が溜まっておりなかなか壮観である。湯はしっかりとした炭酸含有泉で透明、炭酸味強し+弱塩味+重曹味、無臭と観察した。含炭酸食塩重曹泉と思われる。赤来町温泉や池田ラジウム温泉などと同じ炭酸を含む重曹泉であるが総量はこちらの方がやや少ないと思われる。総計は4グラムほどと推測した。中国地方の山地に行くと炭酸や重炭酸をふくむ温泉となり個性的になってくる。ここは広島県ながら山陰系の地質なのであろう。源泉ホースをたどり山を登ると湧出口がありそちらはやや多めの湯が自噴していた。こちらのほうが更に新鮮で炭酸味が濃かった。下にはポリバスがあったのでそれに入れて沸せば白濁した良い湯になるであろう。冷泉のまま浴びると炭酸のために更に冷たく感じた。

10 君田温泉   
白濁、石鎚山と同系の白濁の重曹泉  循環

「森の泉」という日帰り温泉センター。立派な造りで国内各地に数多くある温泉施設と同様である。湯は循環であるが源泉はかなり良いであろう。恐らく沓ヶ原温泉と同系であろうが含炭酸重曹泉で真っ白に白濁している。カルシウムの多い重曹泉で見られる珍しいものである。顕著なのは石鎚山温泉や八塩温泉などであろうがここでも白濁が見れる。炭酸は抜けているが分析表によると1284mgと多い含有となっている。その他はNa 580 Ca 226 Mg 70.8 Cl 405 HCO3 1968というもの。乳白濁、渋味+薬味、重曹薬臭と観察した。源泉で利用されているのは良いが循環加熱は残念。

11 三次長寿村温泉 単純弱Rn泉

三次市の高台にある国民宿舎の温泉。内湯のみの施設で弱放射能泉の透明、無味、無臭
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