登別、ニセコなど北海道極上湯1
千歳空港を発着点として北海道の誇る大温泉地、登別とニセコに行った。さすが大温泉地だけあってパワーも凄い。白熱の2日間でした
1 いといの湯
国道36号沿いにある割烹温泉「いといの湯」という温泉施設。Na-Cl,HCO3冷鉱泉という源泉である。以前入浴した錦岡のPIAと共に道庁の資料の一覧に載っている。綺麗な造りの木枠の内湯と大岩を配置した豪快な露天風呂があるが、透明、無味でカルキ臭も弱いが感知できる。循環であった。
2 アルテン温泉 ゆのみの湯
強食塩泉 35.42g 掛け流し
緩やかな裾野の上にカルデラがあり、二重火山の中央噴気口がが突き出している特異な山容をみせる樽前山の麓にある温泉。緑の中にあるキャンプ場やミニゴルフなどのリゾート施設に付属した日帰り温泉センターである。綺麗な新築の温泉センターに総計35420mgの強食塩泉の48度が湧出していた。内湯は源泉濾過でドリンク剤のような黄色透明になっているが露天風呂は源泉掛け流しで赤褐色濁り(20センチ)、塩甘味、湯口小硫黄臭で微金気臭という個性的な濃い湯が使われていた。Caが1163mg(9.5%)であるが苦味は弱くマイルドな湯であった、またNH4 90mg Br 65mgなどがあるが、それらの存在感は少ない。鉄は比較的少量の9.0mgながら湯の色を真っ赤にしていた。露天風呂は源泉100%を強調しておりその通りだと思った。
3 白老温泉(再訪) 白老温泉ホテル
97年に入浴していたが白老の街を通りかかると道沿いにあったので再訪してみた。黒湯の良い湯で総計1190mgながら存在感抜群である。含硫黄、重曹食塩泉で51度、HS 2.29mgである。黒褐色(コーラ色)60センチ、少苦味、芳香のモール臭と観察した。色が美しく、温度のあるモール泉特有の硬質の芳香が漂って良い、内湯と露天風呂共に掛け流しで湯を多量に使い好感した。深い内湯が2つあり弱く掛け流しされているが、露天風呂はパイプ直結で気体と共に湧出しているのでぼこぼこと出ている。
4 御料地橋の湯
硫黄泉26から28度 弱い白濁 硫黄臭 垂れ流し
表さんの本に載っている温泉。白老川の上流の御料地橋のたもとにある温泉。いくつか湧出場所が書いてあるが1つのみ発見した。小さな川のようにちょろちょろと湧出して溜まっている。26度から28度くらいの生ぬるい硫黄泉でコンクリートテトラポットの脇より湧出し川に注いでいる。弱い白濁、たまご味、少硫黄臭であった。
※沖野温泉はゲート閉鎖で玉砕
ゲートから徒歩2キロとのことである。ゲートに車を停めやや行くが行き逢った釣り人によると、熊がたいへん多いとのことでまたの機会にした。
5 M温泉 仮設風温泉頼んでポンプを入れてもらう
超秘湯、自家製の内湯と露天風呂が良い。
M地区には小学校があるが廃校のようになっており、現在では周囲に民家はまったく見当たらない。道道は大滝村と連絡開通したがひとけがない、開発以前の原野に戻ったような雰囲気である。しかし道の駅のみが整備されている。その裏手にある会社の開発した広場があり温泉を掘った記録を発見した。現在ミニゴルフ場を造成中でログハウス風の学校のような大柄の建築が1棟建っていた。これが温泉施設で大きな内湯とそれに続く露天風呂が造られていた。カラであったが工事の人に熱意を伝え入浴させていただいた。本日は本社が休みなので社長に事後報告という形で了承がでた。ポンプを入れるとじわじわと暖かくなる。まるで清兵衛温泉のように時間が経つと共に暖かくなるものであった。分析表によると総計2298mgのNa-SO4、Cl泉で58.5度という立派なものである。この温度に達するには30分以上かかるとのことである。15分ほどすると30度後半の適温になったので、まだ溜まっていないがアビル形で入浴とした。透明、薬味>少塩味、微硫黄臭と記録した。つるつるする感触がありゆっくりと入浴すればさらに良いと思われる。仮設風のレアな風情が気分を盛り上げて嬉しい入浴となった。まだこれから手を入れるのであろうが来年頃オープンしたいとのことである。
※ 萩野温泉 萩野荘、白老バーデングリューネとも不在で未入浴
白老地区には120本以上の源泉あり8色の湯があると地元の人から自慢げに聞いた。温泉好きの心を捉える言葉である。今後のじっくりと調査したくなり、ライフワークとなりそう。200メートル離れると成分が違い個性が変わるとのこと。実際調べると、道庁リストでは105番まで確認できる。120本というのは増えていると思われる。萩野荘は窓から湯気の出ている良さそうな黒い湯が見え、そそられる。次回の楽しみにしたい。