温泉/北海道の温泉

竹浦、虎杖浜、登別、川又野湯ほか 登別、ニセコなど北海道極上湯1(2ページ目)

千歳空港を発着点として北海道の誇る大温泉地。登別とニセコに行った。さすが大温泉地だけあってパワーも凄い。白熱の2日間でした

執筆者:郡司 勇

6 萩野温泉  宝湯   
  黒褐色 苦味 油臭多し、良い湯だ 鄙びた銭湯。ケイホク源泉

宝湯は良かった。15時から営業と「北海道味と旅」誌に載っていた。現在10時半ほどであったので、見学のみでも良いからと行ってみると、おかみさんがいて入浴できた。居ればOKのようだ。この地区は源泉がたくさんあり4軒で利用しているケイホク源泉とのこと。54度の温泉で泉質が不明であるがNa-HCO3,Clと推測した。黒褐色(50センチ)、苦味、油臭多しでこの温泉は特に匂いが良い。掛け流し多量で源泉を入れている浴槽のほうはかなり熱いが隣のヌルイ浴槽でも45度ほどである。ヌルイほうで入ったが撮影用に源泉のほうも一瞬がまんして入ったが40度後半か50度ほどであろう。おかみさんが言うには「今は流し放しなので熱い方にははいれないよ」とのことであるが頑張れば入れる。鄙びた銭湯でタイル張りの浴槽は黒く染まり雰囲気も上々である。白老竹浦では屈指の湯だと思った。

7 柏洋温泉 白老柏洋保養センター 

大昭和製紙の大きな工場の裏手は北吉原温泉とされている。ここも分譲地用の温泉であるが柏洋温泉という小さな宿で入浴できる。47.5度のNa-Cl,HCO3泉で小さな浴槽に少量掛け流しされている。弱くつるつるする湯でクロレラ湯と称している。変わった点としては深い緑色で白老周辺の褐色とは明らかに違う色の温泉である。ダークグリーンまたはオリーブドラブと言える。写真にしてみるとさらに良く判明し、黒っぽい青汁といった外観である。変わり種の温泉として記憶に残った。横にある浴槽の茶色の湯はラジウム湯と書かれ、全国に各所ある二股ラジウム温泉の析出を削った粉を入れた白湯である。

8竹浦温泉  北京飯店(温泉地再訪) 
 泡付きのある新鮮な湯
 4軒で利用源泉、ほくよう(独自)山水荘(独自)王将(独自) 松尾ジンギスカン(別の共同源泉)その他ラブホテル 多美 センチュリー、ビクトリア、アカシア、やまだ、オーシャンあり。赤富士という宿もある。ゆっくりと調査してみたい。

竹浦や虎杖浜を含め白老から登別にかけては、1975年10月で終わった蒸気機関車の最後の撮影地で鉄ちゃんの私はダイヤを持って数日密着し撮影したところである。線路際は徒歩で何往復もして勾配や背景などの撮影ポイントは詳しくなっていた。その後25年以上経ち今度は温泉で、またこの地をしらみつぶしにしたくなってしまうのは、不思議な縁であると追想した。過去には白泉閣やほくようにて入浴したが湯量豊富であったのみ記憶に残っていた。最近のいろいろな情報で北京飯店が良さそうなので訪問した。地下の小さな浴室で2.3人用の浴槽に湯が掛け流しされていた。単純泉であろう。透明、無味、無臭の清澄な温泉ながら、新鮮な湯でゴムホースで浴槽内部にいれているのが幸いして泡付きが激しい。つるつるの良い湯と思わせる感触は実は擬似つるつるで泡付きに拠るものであった。湯本来のつるつるがないにも関わらずにこれほどのつるつるを感じさせる温泉も珍しく気泡が微細なのと取っても取っても絶えず付着するのでつるつるが永続的に感じられるという絶品な湯であった。この地区は海岸の侵食が激しく海岸線が後退している、昔は砂浜が広がっていたがこの温泉も窓の直ぐ下はテトラポットの断崖であった。

9 虎杖浜温泉(温泉地再訪)  民宿500マイル  

虎杖浜の国道沿いにある民宿。個性のない単純泉で透明、無味、無臭。海を臨む露天風呂と小さな内湯がある。弱く掛け流しされているが個性がなく特記する点は特にない。

10虎杖浜温泉  アヨロ温泉  

使い込まれた浴室に湯量豊富に源泉が使われており、風情がある温泉宿である。地元の公衆浴場としても充分に活用されていると感じた。タイル貼りの浴槽で中央に円形の大浴槽、そのほか寝湯などがある。湯量があり全て掛け流しで利用されている。49度の弱食塩泉で透明薄い緑色、微塩味+微たまご味、無臭である。湯中には気泡が浮遊しているのが見えるが付着しない。同系の湯でも北京飯店は泡付きが多く、こちらは全く付かないというのが温泉の不思議である。
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