1植木温泉 松の湯共同湯(再訪)
なつかしいなあ
植木温泉は川の両側にあり、それぞれの源泉の個性が違いがあるのではないかと温泉好きからみると、心配があるが少なくとも川の西側は一般的単純泉である。この松の湯は変わらずに存在していた。近くに旅館松の湯というのもあるが、気楽さから前回の訪問もこの共同湯に入った。昔は鄙びた共同湯であったが、外装が改修され綺麗になった。2槽になった白いタイル浴槽で小さな方に掛け流しされているので熱、温の浴槽になっている。透明、無味、無臭で弱いつるつるありと記録した。
2宮原温泉 元湯旅館(温泉地再訪)
昨晩訪れたが既に終了していたので予定が遅れるが再度訪問した。となりの長命館は以前木造の立派な造りであったが残念なことに綺麗な一般的ホテルに改修されていた。こちらは古いままである。木造の学校のような大柄な造りの建築で唐破風の入口が良い木造建築の風情を出している。校舎を連想するペンキ塗りの廊下を行くと浴室である。宿泊棟はふすまと回廊でまさに昔ながらの湯治棟である。湯は鉄鉱泉で赤褐色、鉄渋味、ほぼ無臭というものである。湯小屋が古びた体育館のような造りである。加熱の上がり湯が別に汲めるようになっていてこちらはまだ薄い褐色である。長命館が改修された後では貴重な存在であろう。
3草枕温泉 てんすい なかなか良い
熊本の有明海に沿った地域は雲仙の立派な山並みが見え海と山の美しい風光の地域だ。小天温泉は瀟洒な宿とつるつるの浴感で良い記憶になっているがその裏山のみかん畑の中に温泉センターがオープンした。凝った造りの建築で新建築ながら風情を感じる良い設計である。更に高台にあるので眺望が美しく海までの平野は緑の田園、青い海の向こうには頂上が茶色になった雲仙の火山が見え景観は最高である。45度の単純泉で毎分230リットルの湧出である。PHは7.9、成分が食塩系なのでアルカリ度も高くなくつるつるもない。小天温泉はつるつるなので意外な気がした。しかし湯量豊富に使われており掛け流し多量である。カラン、シャワーも温泉と明記している。透明、無味、無臭ながら湯量と景観で合格と思った。
4河内温泉 広田湯(温泉地再訪)
掛け流しヌル湯多量
昔ながらの漁港のような情緒のある海辺の景色が郷愁をさそう河内温泉は、ずいぶん前に島原からフェリーで到着し、朝一番で入浴した記憶であるがまったく変わらずに存在していた。広田湯はコンクリートの旅館が海岸に建っているがその内側に堤防より下がったレベルで銭湯風の共同湯がある。営業まで時間があるが入浴させていただいた。モルタルの鄙びた建築でかまぼこ型の屋根がかわいらしい。浴槽は半円形の源泉浴槽と円形の加熱浴槽の2つでともに掛け流されている。特に源泉浴槽のほうは60φほどのパイプから湯が一杯に出ていて浴槽に入浴すると溢れた湯が床一面に流れ去る。32~33度であろうかヌル湯である。加熱浴槽は42度ほどになっているが緩やかに掛け流しされているのは好感した。ほんの弱い加熱であるので掛け流しが出来るのであろう。湯量や温度もあるのに維持や清掃のために循環にしている施設が多いなか嬉しいことである。海に近いのに海水の侵入がなく2グラム弱の弱食塩泉であろう透明、微コク味、無臭と記録した。
5河内温泉 かもと湯(再訪)
10年ほど前の来訪を覚えていらした。
かもと湯も健在であった。海側からは階段を下って行くやや分かり辛い入口で「かもと湯共同浴場」と書いてあり。裏からは湯元大衆浴場「江戸河」?と書いてある。外観は少々混沌としたバラックを思わせるが浴室は青いタイルで清潔である。広田屋より温度のある源泉で36.4度と明記されている。大きな四角い浴槽が1つドーンとありその横に小さな加熱槽があるもので良い風情である。湯の注ぎ方が珍しい、タイルの色分けしてある目地からへら状に2本の湯が入れられ掛け流されている。ヌル湯の名湯霧積、川古などと同じく36度台の湯は非常に落ち着く、副交換神経を活発にするなどと温泉医学の本には書いてあるがその効果であろう。眠気が襲う前に熊本市内に向かって走った。総計1126mgの弱食塩泉で透明、微コク味、無臭の清澄な湯である。弱いすべすべが感じられた。
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