4西の湯 純食塩泉
透明、塩味、微硫黄臭 源泉が横にある
湯小屋風情絶品 浴槽の上に休憩所がある特異なもの。
ここは古い風情が残っている。浴槽の上に板の寝台が張り出ていて入浴はその下に入るといった不思議な建築形態である。海に突き出して立地しているので周囲は玉石の擁壁で外からみるとトーチカのように屋根だけが見え要塞のようである。本日は波が高く屋根と擁壁の間のわずかな隙間からも波がかぶる野性的な状況であった。源泉が浴槽の横にあり足元湧出の小さな区切りとなっている湯溜まりになっている。そのオーバーフローが浴槽に流れ込む仕組であるが今日は湯が少なくヌルメになっている。そういう時の為に水中ポンプが置いてあり浴槽に高温の湯を入れられる用にしてあるがなぜか電源の入れ方が分からない、仕方がなくバケツで数杯入れて入浴した。浴槽の縁が赤く染まった食塩泉で湯自体は純食塩泉と思われるが金気を多く含み残りの2つに比べ硫黄はほんの微量である。
透明、塩味、微硫黄臭 と観察した。酸味と硫黄臭が減少している分純な塩味が勝り金気も感知できるという源泉。島の人はここが名湯というが感触的にはおとなしいものであった。長年の療養効果についてはよいのであろう。
あすは更に波が高いので同日帰る。帰りの船は気合を入れて酔わないように立っていたのがよかった。なんとか酔わずに帰って来れた。その日は口永良部島内で宿泊する予定であったが屋久島で泊まることに変更になったまず平内温泉のすぐ前の平内温泉荘に電話するが満員で、次の国民宿舎屋久島温泉ホテルに決まった。
5屋久島温泉 国民宿舎屋久島温泉ホテル泊
単純硫黄泉 透明、たまご味+甘味、弱硫黄臭
つるつるの湯 源泉足し続けは評価 景観良い。
尾の間温泉の源泉を引いている温泉。海に突き出した岬の先端に位置し周囲を水平線に囲まれ絶景である。残りの一方はモッチョム岳がみえる山岳の風景である、屋久島は海と山岳の両方に恵まれた素晴らしい島である。雪の山と亜熱帯の植生が同時に見え貴重な風景となっている。湯は単純硫黄泉の47.5度で翌日行った、足元湧出温泉の「尾の間温泉共同湯」の裏にある源泉より引いている。総計201mgで溶存128mgという純な水に近いものであるがHSを含みたまご味があり、また少ないながらCO3 が33.8mg(51%)にて主成分になっているためつるつるの浴感が良く、個性を出している。加熱の為に強力に循環しているが源泉を加湯しつづけていて全くの白湯にはならないのが良い使い方である。特に加湯蛇口より飲泉できるのが記憶を強めている。
Na 45(95%) SO4 23(21.9%)CO3 33.8(51.6%)HCO3 11.6(8.6%)
Cl 7.7(10%) OH 0.5 というもの。
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