レベル2:さらに探検気分の洞窟観光

印野胎内
印野胎内の洞窟は、原生林の大木の太さそのまま。子供でさえ膝をつかないと通れない場所もある

管理はされているけれど、狭くて膝をつくような場所があったり、照明がなかったり。おしゃれして出かけたついでに寄るにはつらいけど、アドベンチャー気分を味わうならこのくらいの方がいいでしょ。

■印野胎内(御胎内清宏園)
静岡県御殿場市
長さ:155m
有料・照明なし
ここまで紹介した溶岩洞窟と違って、こちらは1500年前の溶岩流に大木の森が埋められてできた複合溶岩樹型。要するに、溶岩流で大木が倒されて積み重なり、熱で焼き尽くされて残った樹木の外形が洞窟になってるわけ。いくら大木といってもそんなに太いわけじゃなく、当然ながら曲がりくねったり狭くなった場所もあって、服が汚れるのは覚悟の上で。人体になぞらえた「胎内」というネーミングも納得。照明なんかなく、駐車場近くにある受付で入園料を納めると同時にロウソク(10円)を買うか懐中電灯(50円)を借りて突入。雰囲気を楽しむならロウソクでどーぞ。ちゃんとマッチも付けてくれるから消えても安心(?)だけど、はいつくばって進むところは結構キツイかも。隣接して温泉や手づくり体験工房もあるから、家族連れで一日遊ぶのも良さそう。
●富士山御胎内清宏園


■船津胎内
船津胎内
船津胎内へは、胎内神社の神棚の下へ潜りこんでいく。いよいよ探検気分だ

山梨県富士河口湖町
長さ:70m
有料・照明完備
こちらも複合溶岩樹型。8本の巨木の樹型がつながって洞窟になっていて、こちらのほうがより樹木の輪郭がはっきりしている。短いけれどはいつくばって進むような狭い場所もあり、まさに「胎内」という雰囲気。神社の正面から入っていく入口の雰囲気もなんだかおどろおどろしい。受付は向かいにある河口湖フィールドセンターで。ここではネイチャークラフト体験もできるし、周囲には自然散策路も整備されている。ちなみにここ、恋人同士で手をつないだまま洞窟に入って出てこられれば結ばれる、という伝説があるそうだけど、それってかなり難度高いと思います。
●河口湖フィールドセンター


レベル3:度胸があるなら・・「穴場」へ


観光化されてない溶岩洞穴はいっぱいあるけれど、樹海の中などはさすがにおすすめできない。クルマを降りてすぐに入れて、危険のない無人洞穴を2つだけご紹介。ライトを忘れずにね。

■鳴沢蝙蝠穴
鳴沢蝙蝠穴
鳴沢蝙蝠穴の入口付近。ここには何の看板もない。

山梨県鳴沢村
長さ:約40m
無料・無人・照明なし
観光ガイドブックどころか、ドライブマップにも表示はない。二万五千分の一地形図には出てたかな。まあ、ただの穴だからね。
道の駅なるさわからR139を西へ500mあまり、富士緑の休暇村を過ぎた次の道を左へ。国道からの入口にCANONや法政大学富士セミナーハウスなどの看板があるので、それが目印になるだろう。ここから坂を登りきった小さな十字路を右へ。「氷穴」と書いた看板が角に立てられている。もっともこの道標自体は鳴沢蝙蝠穴を指してるものではなく、鳴沢氷穴を指しているものだろう。
十字路を右折したらほんの50mほどで、左にクルマを寄せられる程度の狭いスペースがあるので、ここにクルマを置いて、左(道の南側)の林の中を覗けば、すぐそこに洞窟の入口が見えるはず。道路から10mも離れていない場所だ。以前は「鳴沢蝙蝠穴第○」というような表示が岩に打ち付けてあったのだけど、先日行ったらなくなっていた。
ここは洞窟といってもすごく短いけれど、まったく管理されていないのでライト持参で。降りるときにちょっと足元が悪いくらいで、中に入れば床は平ら。なんだか地下室みたい。危なくはないから、冒険初心者向きと言えそう。

■人穴
人穴
人穴へは玉垣に囲まれた石段を下りていく。確かにちょっとオカルト映画っぽい雰囲気

静岡県富士宮市
長さ:80m
無料・無人・照明なし
古くから富士山信仰の拠点として信仰を集めて、伝説も多く残っている溶岩洞窟。入口の周囲には石碑が並び立っていて、昼までも不気味な雰囲気が漂っている。そのためか、最近では心霊スポット扱いされているようで、検索すると心霊関係サイトがいっぱい出てくる。
場所としては、東京方面からR139を走ってきた場合、本栖湖・朝霧高原を過ぎてY字路を左の県道75号へ。2kmほどで左に人穴神社がある。駐車場にクルマを止め、参道を進もう。裏から回れば洞窟入口のすぐ横までクルマで入ることも可能だ。
信仰の対象となっていることもあって、入口の周囲には玉垣が作られ、洞内へ降りていく石段もある。だが、それがかえって不気味。中には小さなほこらがあり、ロウソクが立てられていたりするのもますます恐怖感をかき立てられるかも。
洞内には水がたまっていて、踏み石づたいに行けば大丈夫だが、天候によっては足元が濡れてしまうかもしれない。長靴を用意していけばベスト。
ここも危険なところはないので、あとは度胸の問題。また、現在も地元の信仰の対象なので、あんまりおちゃらけないように。