マイカーで行くか、レンタカーかで日程も変わる
一番気になるのがアクセスだろう。時間を節約するならもちろん飛行機+レンタカー、マイカーを使いたいならフェリーを利用することになる。このほかJR寝台特急とレンタカーを組み合わせる手段もある。このへんは日程と予算との相談だ。北海道へ長旅すると近場の海外旅行以上にお金がかかってしまうこともあるから、ちゃんと予算を立てておくことが大事だ。それぞれ使い方をチェックしておこう。
●マイカー移動+フェリー
時間はともかく、できるだけマイカーを運転していきたいなら、青森ー函館、または下北半島の北端、大間から函館へのフェリーを利用。青森ー函館間はかつての青函連絡船のルートでもあり、便数が多いので安心。この場合、フェリー乗り場までがロングドライブになるから、渋滞を想定して余裕のあるスケジュールで行こう。東京から出発した場合、早朝に出れば夜遅くには函館に到着可能。ただ、日程が許すなら、フェリー乗り場まで近づいた場所で泊まって、遊びながら行くのもいい。運転しっぱなしで、北海道に着いた頃には疲労困憊ってんじゃ意味ないからね。
●長距離フェリー
舞鶴と小樽を結ぶ新日本海フェリーの「あかしあ」。日本最大、最速のカーフェリーだ |
「あかしあ」特等Aツインの室内。ホテルのような上質感で、移動時間も贅沢に過ごせる |
小樽、苫小牧、室蘭など道央方面の港へ、日本各地から長距離フェリーが出ている。道東方面への旅に便利だった釧路へのフェリーがなくなってしまったのが残念だが、道南、道央中心に回る場合や、長旅のつもりならオッケー。「船旅」という魅力もあるし、なんといっても移動中に休息できるのは大きい。ただし、毎日運行ではない航路も多いので、スケジュールを確認したうえで早めに予約しておくこと。インターネット予約も可能だ。また、やはり渋滞で乗船時刻に遅れないように早めの出発を。
■オールアバウト・ドライブINDEX 「長距離フェリー」
長距離フェリー各社へのリンク集。各社とも、独自にインターネット割引や宿泊パックなどのサービスを用意しているから、内容をよく知ってうまく利用しよう。
●飛行機+レンタカー
現在ではこのパターンが主流だろう。それなりにお金はかかるけど、なんたって移動時間が節約できる。特に道東方面では帯広・釧路・女満別・中標津・紋別と空港が点在しているから、行きと帰りに利用する空港を変えてレンタカーを乗り捨てればルート選びも自由。ただしこちらも早めに予約しておかないと選択肢が少なくなる。節約するなら、街中の観光を旅の前後どちらかにして、それ以外の必要なときだけレンタカーを使う日程にするといい。
●JR+レンタカー
札幌への寝台特急は、東京からは北斗星とカシオペア、大阪からは日本最長の運行区間を誇るトワイライトエクスプレスが利用できる。時間と費用のコストパフォーマンスを単純に考えればあまりメリットはないけれど、汽車旅を満喫するならおすすめだ。特にオール2階建て、全車A個室寝台という豪華なカシオペアは人気が高く、チケットをとるのが難しいほど。予約は1ヶ月前から。レール&レンタカーで割引も受けられる。
●その他
貨物船でマイカーを運んで、自分は飛行機で移動する手段もある(過去の記事「フェリーの代わりに貨物船が使える」参照)。時間を節約しつつ、できるだけ安く上げたいならメリットあり。
■ゼロ(旧日産陸送)
個人向けの陸送サービスを展開していて、ネット上で料金検索可能。