下りに比べて渋滞は分散しているが、混雑がピークを迎えるのは東名が3日、東北道、関越道、中央道が5日。4・5日に東京へ帰りたいなら午前中に移動を。絶対渋滞を避けたいなら連休最終日の7日がおすすめ。最近の傾向として、連休最終日はほとんど渋滞しないのだ。「一日早く帰って、家でゆっくり休む」と考えるのは誰でも同じだが、そのためにかえって渋滞にはまって疲れてしまっては意味がない。もっとも、今年の予想では6日もそれほど混雑しないようだ。
●東北道上り<4,5日なら午前中に宇都宮を通過したい>
ピークは5日の午後。栃木県宇都宮IC付近を先頭に、福島県白河ICまで最大40kmもの渋滞が深夜まで予想されている。また4日も15時頃から深夜まで渋滞が延びる予測だ。この2日間のうちに移動するなら、宇都宮ICを午前中のうちに通過するのが目標。抜け道となる常磐道も午後から夜にかけては渋滞の発生が予測されているから、こちらを通るにしてもやはりお昼頃には流山ICを通過するつもりで。
●東名高速上り<4.5日は避けるしかない!>
4日から5日にかけては、各地で断続的な渋滞が予想されていて、ちょっとぐらい時間をずらしてもどうしようもない状態。夜中なら空いてると思いがちだけど、4日から5日にかけてはほとんど一晩中渋滞が残りそうだ。距離が長いから、通過時間もかかる。できることなら出発を遅らせ、6日の午前中に御殿場ICを通過するスケジュールで。7日だったらほとんど問題なし。どうしても4,5日に移動したいなら、下りと同様、中央道に回ろう。こちらだって渋滞はあるけれど、勝沼ICをお昼までに通過できればそれほど悲惨な目には遭わないはずだ。
●関越道上り<午前中のうちに藤岡JCTを通過すべし>
こちらは4日、5日とも午後から深夜までに渋滞が予想されている。この両日に移動する場合は、藤岡JCTをお昼までに通過するつもりでスケジュールを立てたい。そうすれば練馬出口手前の渋滞に引っかかる程度で済みそうだ。6日なら昼過ぎに練馬に着く予定で動けば問題なし。午後遅くなると練馬出口の渋滞発生が予想されているが、それも5km程度だ。
●中央道上り<午前中に甲府盆地を脱出>
中央道は4,5,6日とも午後から渋滞が長くなってきて、特に大月ー八王子間は深夜まで渋滞が続く。4,5日なら午前中に勝沼ICを通過するのが目標だ。6日は大月ー八王子間の渋滞がほぼ一日中続いてしまうから、早めの時間なら東名高速の渋滞状況をキャッチして、甲府南からR358で精進湖に出るか、一宮御坂ICからR137で河口湖に向かい、東富士五湖経由で東名御殿場ICを目指す作戦も考えておこう。
また、山道の運転が苦にならない人なら、下り同様に青梅街道で柳沢峠を越えるか、以前紹介した中央道抜け道ドライブのルートも使えるはずだ。
リアルタイム情報を駆使して対応しよう!
今回はドラなびの情報を参考に、基本的な作戦を考えてみたけれど、現実では、こういうときに限って事故渋滞が起こりがちだし、そうでなくても渋滞予想通りになるとは限らない。一応基本的な作戦を考えておいて、ルート上の抜け道や並行する一般道もチェックしておこう。
念のために言っておくと、こういった長距離の移動では、カーナビの渋滞回避機能はそれほど役に立たないし、高速道路上に出てくる渋滞表示も、目の前の区間しか紹介していないことが多い。リアルタイムな情報を手に入れるには、ケータイの交通情報サービスを活用したり、SA/PAごとにある情報端末をこまめにチェックすることが一番。
いずれにしても、渋滞回避はピーク時を避けるのが結局は効果的。今年に関しては、とにかく「遅く出て遅く帰る」というのが正解だと思う。
※詳細な渋滞情報はドラなびのドライブカレンダーを参照のこと
■Yahoo!道路交通情報
5分ごとのリアルタイム交通情報をケータイでキャッチできる。出発前にパソコンから接続して、よく使うルートを登録した上でケータイにアドレスを送っておくと便利。