冬の星空
オリオンを中心にした冬の星座たち。冬の大三角形はオリオンの肩にあるペテルギウスを右の頂点に、左下のシリウスと左上のプロキオンを結んだもの。
この寒いのに星を見に行くなんてとんでもない! と思ってる人も多いかな。でも、冬こそ星を見に行くのには最高の季節なんだ。真剣に「天体観測」なんて構えなくていい。ほんのちょっとだけ知識を仕入れて、明かりの少ない場所へクルマで出かけよう。

冬は一年で最も星のきれいな季節


冬は空気が乾燥して澄んでいるから、より星空が美しく見える。そして冬の星空は明るい1等星が多く、見分けやすい星座が多いんだ。この機会に星座を覚えてみるのもいいだろう。ただ、少なくとも大都市近郊では、クルマで遠出しないと、街明かりに邪魔されてほとんど星が見えない。一般的に肉眼で見られる星は6等星までといわれているけれど、たとえば都心では3等星くらいまでがやっと。これじゃ星座の形さえわからない。だからこそ、ナイトドライブで星空を見に行こう、ってわけ。
冬の星座

上の画像はだいたい1月の夜10時過ぎに南の方を向いて見上げたときの星空。「星座なんか知らない」という人でも、オリオンくらいはすぐ見つけられるでしょ。星座の覚え方は、知ってる星のまわりから見つけていくのが簡単。オリオンの上、ほとんど空のてっぺんあたりにある五角形がぎょしゃ座で、そのなかの一番明るい星がカペラ。そして、オリオンのやや左下に見える、ひときわ大きな星が全天で一番明るいおおいぬ座のシリウス。オリオン座の向かって左肩にあるペテルギウスと、シリウスと正三角形(冬の大三角形)を作っているもう一つの星がこいぬ座のプロキオンだ。天の川は、ぎょしゃ座から冬の大三角形に向かって流れているから、空の暗い場所なら何となく見えてくるだろう。
星座早見盤
実際に野外で星座を覚えるには、星座早見盤があると便利。大きな書店などで売られている。

星座は、一度覚えてしまえば毎年変わらない。知っている星座が増えてくると、ますます星空を見上げるのが楽しみになるはずだ。もちろん双眼鏡や望遠鏡があればもっと楽しみは増えるけれど、まずは何の道具も持たずに、星空の美しさを味わおう。

冬の星座を楽しもう
天文関係の雑誌やソフトウェアを手がけるアストロアーツ社のサイト内コンテンツ。冬の主要な星座が、美しい絵入りの星図とともに紹介されている。

1月3日ー4日の夜は流星群もある!


この季節のお楽しみがもう一つ、りゅう座の流星群がある。流星群といっても、数年前のしし座のように突発的なやつじゃなく、これは毎年安定して観測されるもので、1月3日夜から4日の明け方にかけてピークを迎える。ピーク時には何となく空を見上げているだけで20個や30個は見られるはずだ。意外と流れ星って見たことない人多いんだけど、初めて見ればきっと感動するはず。
ちなみに流れ星というのは、何光年も離れた普通の星たちと違って、実は地球に大気圏内で光っているもの。宇宙に漂うチリが、地球に落ちてくるときに空気との摩擦で燃え尽きるときに光っているわけ。だいたい光る高さは地上から100kmくらい。その大きさは、1等星くらいに光る流星でも、数mm、重さにしてせいぜい1g程度。すごくちっちゃいのだ。そのかわり速さはマッハ100を超えるものもある。なんだかスケールが大きいんだか小さいんだかよくわからない。

流星群の場合、輻射点といって流星が飛び出す中心があり、それがりゅう座にあるからりゅう座流星群という(昔の星座名を取って、しぶんぎ座流星群と呼ぶこともある)んだけど、実際に見るときにはそれほど方角にこだわらなくてもいい。できるだけ空が広く、暗い場所で空を見上げていよう。欲をいえば、寝袋にくるまってずっと寝転がっていたいところだけど、まあそこまでする人は少ないかな。

日本流星研究会
流星についての基礎知識や最新情報などがある。「しぶんぎ座流星群」という名で紹介されているのが、1月3−4日のりゅう座流星群。