取り締まりの方法を
知っておこう
じゃあ、流れに乗ってスムーズに走りつつ、出費や免停を避けるにはどうすればいいのか。まずは、スピード違反の取り締まりがどのように行われているかを簡単に知っておこう。
主な取り締まりの方法は大きく分けて3つだ。
1.追尾
パトカーや覆面パトカーによる追尾。同間隔で後方を走りつつ、速度を計測するもの。意識して飛ばしているドライバーより、ボーッと走っていて、捕まるケースが多い。計測時にはグリル内の赤灯が点滅するので、バックミラーで見ていて気が付いた瞬間に減速すると逃れられることもある(ごめんなさい僕は2回経験あります)けれど、それはそれで危険。
覆面パトカーは、以前は8ナンバーのみだったけれど、最近は3ナンバーのものも多い。一般的には地味な色の大型セダンで、トランクに棒状のアンテナがあるのが特徴。乗員は必ず2人乗り。とにかく急に後ろに付いてくるクルマがいたら、一度先に行かせて観察するのが基本。
2.自動取り締まり機
道路上に設置された機械によるもの。よく知られているのはオービスと呼ばれるものだが、現在ではHシステムやLHシステムといったタイプも増えてきた。これはレーダーの電波を使って速度を計測するものと、地面に埋め込んだセンサーで速度を計測するループコイル式があり、一定以上のスピードオーバーを検知すると、自動的に違反車を撮影する仕組み。撮影時には赤外線ストロボが発光するため、計測されると真っ赤な光にかなり驚く。ほとんどの場合は、1ヶ月以内に呼び出しのハガキが届き、出頭すると写真を見せられて調書を取られることになる。
中央道三鷹付近のオービス。最も古くからあるタイプで、レーダー探知機は反応しないループコイル式 |
で、どのくらいのスピードオーバーで光るのかというと、僕が聞いたエリアの話では41km/hオーバー以上とのことだった(ただしこれ、設定はいくらでも変更できるので、保証はしませんからね)。まあ、光ったらまず免停は覚悟した方がいいだろう。
3.ネズミ捕り
不定期に路上で行われているスピード取り締まりのことを、一般的に「ネズミ捕り」と呼んでいる。日常運転しているドライバーなら何度か見たことがあるだろう。計測にはレーダーまたは光電管と呼ばれる機器が使われ、取り調べのためにクルマを置くスペースが必要になることから、だいたい取り締まりを行う地点は決まっている。