大勢で行きたいディナー、ナンバー1! 北京ダック
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一吃・北平烤鴨。「吃」とは「食べる」という意味。 |
ひとつのテーブルにつき丸ごと1羽の鴨がサーブされる北京ダックは、大勢で行ったときこそ頼みたいメニューナンバー1です。地元の人たちは10人くらいで食べる料理ですから、4人くらいで北京ダックを注文する場合は、その日の間食は控えめにすると良いでしょう。
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ネギと鴨皮・肉を甘味噌につけ、クレープのような皮にのせて巻きます。 |
今回ご紹介する『北平陶然亭餐廳(ベイピンタオランティンツァンティン)』の北京ダックは、風光明媚な観光地として知られる台湾の「宜蘭(イーラン)」で育った鴨を使用。これを色よく焼き上げ、鴨の皮の部分をそぎ落としたものが北京ダック(北平烤鴨・ベイピンカオヤー)と呼ばれる料理です。この皮や肉の部分に自家製の甘味噌をつけ、クレープのような薄皮でくるりと巻いていただきます。パリパリとした皮のうまみがジュワーっと口の中に広がる感じは、もう夢のよう! この北京ダックのためだけに台湾に来てもいいと思うほど幸福感があふれる一品です。
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三吃・鴨架酸菜湯。 |
ところでこの北京ダック、皮をそいだ後残った肉の部分はどうするの? って思ったことはありませんか。『北平陶然亭餐廳』では、皮をそいで薄皮にまいて食べる料理「北平烤鴨」を「一吃(イーチー・1品め)」といい、そのあと残った鴨肉をさらに料理することができます。「二吃(アールチー・2品め)」は「鴨肉絲炒銀芽(北京ダックともやしの炒め物)」、「三吃(サンチー)」は「鴨架酸菜湯(北京ダックの骨からとったスープ)」、と、1羽の鴨から「八吃」つまり8品めまで追加で調理が可能です。同じ鴨から作った料理であれば、「二吃」からは1品につき100元ずつ追加すれば食べられるのです! でも4人でも「三吃」を食べきれるかどうかという量の多さです。
余った北京ダックはお持ち帰り可能です。その場合は「請打包(チンダァパオ・包んでください)」と言えばOKです。人気の高いお店ですので、予約をお忘れなく。
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■北平陶然亭餐廳(ベイピンタオランティンツァンティン)
- 所在地:台北市復興北路86號2F
(最寄り駅 MRT南京東路駅) - TEL:(02) 2778-7805
- 営業時間 :11:00~14:00 , 17:00~21:00
- 定休日:旧暦の大晦日から6日間
- 北平烤鴨 900元(約3,240円)
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