台湾/台湾のグルメ・レストラン・屋台

台湾の水果(フルーツ)<前編>(2ページ目)

台湾はフルーツ天国。日本ではあまり口にできない台湾のフルーツを、前編と後編で紹介します。台湾で、旬のフルーツをぜひ食べてみませんか♪

執筆者:阿多 静香





■□■□釋迦頭(バンレイシとも;シージアトウ;Sugar Apple;Annona squamosa L.)□■□■

釈迦の頭、ラホツに似ていることから「釋迦頭(台湾では釋を使う)」と呼ばれている果物です。もしくは「釋迦」。正式には番茘枝(バンレイシ)です。熟してないものは常温でおいておけば食べごろになります。
熟した果肉はミルク色でトロリとしています。皮をさわってやわらかくなれば食べごろ、そのまま手で割って食べます。中は、一つ一つの房になっていて、種が入っています。種のまわりの果肉をぢゅるっと口に含みます。味は見た目ほど濃厚ではないものの甘くてほんの少しだけ酸味も感じます。

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主な産地は台東縣(参考サイト:台東釋迦/台東地區農會)で、収穫時期は11月~2月頃です。




■□■□リュウガン(龍眼;ロンガン;Dragon's eye fruit;Euphoria longana Lam.)□■□■

ライチににているリュウガンは、外皮で違いがわかります。ライチの外皮はボコボコと割れたようなザラザラ感があって、少し赤っぽい色をしていますが、リュウガンはボコボコしておらず、褐色の外皮です。果肉だけをさして「桂圓」と呼んだりもします。また、乾燥させて食べるのもリュウガンです。

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外皮をむいて、果肉を食べます。果肉の真ん中に種があるので歯を痛めないように。乳白色で少しだけ透けている果肉は、噛むとジューッと汁がでるので一粒まるごと口に入れてしまいましょう。乾燥させた果肉は、調理や漢方薬にも使います。滋養、精神の安定、健胃、産後の貧血予防など、台湾ではよく食べています。

主な産地は台湾西部の山地(南投縣、嘉義縣など)で、なかでも南投縣中寮郷産が有名です。ここの「大公凍」という種類7が果肉の弾力もあって、甘くてジューシー、人気があります。収穫時期は7~10月です。




■□■□水蜜桃(シュイミータオ;Peach;Prunus persica(L.)Batsch)□■□■

桃の一種で、果肉が繊細でやわらかく、口にスルッと入ってくる水分の多さから水蜜桃と言われています。小ぶりで食べやすく、丸かじりできます。産地は台湾全土ですが、生産量、収穫時期が限られているため、値段は高め。収穫時期は5月~8月頃です。輸入品も多いので、一年中みかけることができます。


日本への輸出も増えてきている台湾のフルーツですが、台湾へ行かれたら現地で口にしてみてください。

台湾でも、昨今諸外国からのフルーツの輸入量が増えています。タイ、フィリピン、日本などからいろんなフルーツが輸入されるようになりました。ここはひとつ、台湾産のフルーツを食べてみてくださいね。


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