シンガポール/シンガポール関連情報

たらふくまんぷくシンガポールの著者に聴く(3ページ目)

いま話題のシンガポール食紀行本『たらふくまんぷくシンガポール』の著者、坂口あやさんにガイドが直撃インタビュー!とっておきのグルメスポットからオススメのシンガポール土産まで充実度120%のトークです。

執筆者:田嶋 麻里江

ガイド
その他に、おすすめのレストランもしくはホーカーズはありますか?



坂口さん
ロコ気分で食べられる、しかも地理的に行きやすい場所としておすすめなのは、リトルインディアBelilios Roadの突き当たりにある『Gandhi Restaurant』。ロコにも人気で、いつも人がいっぱいです。ラッシーとパパドは外さず、ビリヤニライスからウマイ!です。カレーはそれぞれ好きなものをお召し上がりください。あ、安いこともオススメの秘訣です(笑)!


ガイド
いや~美味しそうですねぇ・・・。私も次回ぜひ行ってみたいと思います!ところで、シンガポールに行かれた時、必ず立ち寄られるマッサージのお店があるそうですが、それはどちらですか?


坂口さん
本にもありますが、オーチャードのFar East Plazaにある『シン・ワ・デュオ』という中国マッサージの店です。ここはガラスの器でカポカポしながら背中の悪い血を浮き上がらせる?とかっていう東洋マッサージで、それにオイルマッサージがプラスされているものなのですが、これは本当によく効きます。初めて行ったときは具合が悪くて熱があったのですが、マッサージをして帰った夜、びっしょり汗をかき、翌日にはピタッと熱も下がって体調もすっかりよくなっていました。ちょっとお値段はお高めですが、ここはいいですよ~。


ガイド
それはすごいですね~。ほんとに効きそう・・・。いや~グルメ以外にも坂口さんのシンガポール情報は幅が広いですね。それでは調子にのってもうひとつ伺いたいんですが、シンガポールのお土産で、坂口さんのおすすめは何ですか?ぜひ教えてください!


坂口さん
Kayaジャムか、Bengawan Soloのお菓子!!これだけ各国の食材が入っている今の日本ですが、Kayaジャムを売っている店には出会ったことがないんですよね。いっぱい買っとけばよかったって思いました・・・。KayaはNyonyaというのがココナツ入りなので、またちょっと違うのですが、葉っぱの模様が書いてあるような瓶に入っているジャムがオススメです。多分どこにでも売っているので、見ればわかるかと。Bengawan Soloは、空港にもあるし、ちょっとしたショッピングモールならどこにでもあります。ここのクエ・ラピスがロコの間では有名とのことで美味しいのですが、当日もしくは翌朝着なら、個別のお菓子でもいいかも?個人的にはダダールとかスラバヤケーキは好きですね。


ガイド
坂口さんが、シンガポールで一番好きなエリアはどこですか?できれば、その理由もお聞かせください。



坂口さん
一番好きなエリアは、Little Indiaですね。1週間滞在していましたが、あの独特な雰囲気はなんとも言えない感じがします。さわ曰く「キレイで本格的なプチインド」。甲高い声の響き渡るインドの歌やお祈りの時にならされる音楽、なにより私は1週間に1度はカレーが食べたくなる性質で、毎朝ヨーグルトを食べる習慣もあったので、ここでの滞在はとても充実していました。また、人をジロジロ見る習性があるらしく、一見構えてしまいがちなインディアの人々ですが、実際はみなさん温厚でとても親切。最初は怖いイメージを持つでしょうが、住んでみれば都・・・という感じで。チープさが魅力的な激安品もあれば、高級なシルクの布やゴールドジュエリーが売っていたりして、そのアンバランスさも魅力ですね。


ガイド
次回、シンガポールに行ったときに足を運んでみたいスポットがあれば教えてください。


坂口さん
チャイニーズマーケット!!またかって言われそうですが、すさまじい活気と、そこで食べる料理がまた新鮮で美味しい!と噂を聞いたので。あ、Bedok Northにあるバ・ク・テーの有名なお店にも行きたいですね。


ガイド
バクテー・・・いいですね。私も大好物です。ところで今回は、レストランだけでなく、一般の家庭にお邪魔されて、 オリジナル料理を堪能したそうですが、シンガポールの家庭料理のお味はいかがでしたか?


坂口さん
実際には、本にもありますが、シンガポールの人って基本的に料理はしないらしいです。理由は安く気軽においしく外で食べられるから。中には料理禁止、揚げ物禁止、なんてマンションもあるそうです。それでも、今回取材したように作る人ももちろんいて、彼らはたいてい市場へ食材を買いにいき、新鮮なものを自分の目で吟味して購入し、料理を作ります。近所に市場がいくつもあるのはうらやましいなと思いましたね。スーパーよりも新鮮なものが安く買えるわけですし・・・。また、インディアだからインド料理のみ、マレーだからマレー料理しか食べない、ということのないのが、当たり前ながらちょっとした驚きでした。そこはさすが多民族国家シンガポールという感じですね。自分の民族に固執することなく、いいものは取り入れるという柔軟さが食にも感じられました。実際、インディアの女性にインタビューをしたときにナシレマを教えてもらったときにはビックリしましたし、さらにちょっとした部分でアレンジをしているところもさすが!と感心しました。チャイニーズのナシレマはおかずに野菜炒めがあったり、インディアのナシレマはライスがビリヤニライスで、といった具合です。サッサと手際もよく、味も美味しかったですね。そうそう、民族に関係なく、ココナツミルクはどの家庭でも料理に使うようでした。


ガイド
家庭といえば、今回、旧正月をローカルのファミリーと一緒に過ごされたり、現地のお友達のお母様に料理を教わったりと、いろいろな家庭に接したそうですが、シンガポーリアンの家庭にはどんな印象を持たれましたでしょうか。できればエピソードなども交えてお聞かせください。



坂口さん
シンガポールの人って、日本人と結構感覚が近いんじゃないかな?というのが正直な感想です。普通に日本人の友人宅を訪問しているような感じでした。生活水準も殆ど変わりないように感じましたし・・・。Maureenのご実家のニューイヤーパーティに連れて行ってもらいましたが、その様子は、お正月に一族が集まる我が家の正月風景にもよく似ていました。おせちの代わりにスチームボートやサラダ、お供えのオレンジに対して交換のオレンジ…細かい部分に違いはあるものの、相対的には「本当によく似ていてビックリした。」というのが率直な感想です。


ガイド
ローカルのファミリーとじっくり過ごされたからこその感想でしょうね。さて、今回の著書は、レシピ付きの本というところが とてもユニークですが、これは誰にでも、そして日本で手に入る食材でも、簡単に作れるのでしょうか?


坂口さん
はい作れます。基本的には普通にスーパーなどで手に入る食材をベースにしてあります。最近は近所のスーパーでもスパイスなどが充実していますしね。日本へ帰国してからすべての料理を作って確認しながらレシピを書いたので、このまま作っていただければ、まったく同じ味になると思いますよ!


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