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香港デザインの真髄に触れてみよう(2ページ目)

世界で注目されるアジアンデザイン。そのなかでも「香港デザイン」とはどのようなものなのかを、香港を代表する3人のデザイナーの作品とともに紹介します。

清水 真理子

執筆者:清水 真理子

香港ガイド

アラン・チャンが注目する
新進気鋭のデザイナー、ウィニー・ルイ

ウィニー・ルイ
デザイナーであると同時に写真家でありスタイリストでもあるウィニー・ルイは、人気女優のジジ・リョンやミリアム・ヤンのスタイリストも務めています
「若手のデザイナーが増えてきているが、香港人としてのアイデンティティを感じるデザインはどうも少ないね…」、と辛口のアラン・チャン氏が、「このデザイナーは期待できる!」と目をつけたのが、ウィニー・ルイです。彼女はなんとまだ20代!ロンドンの芸術大学「The London Institute Central Saint Martins College of Art and Design」でファッションを学び、卒業後、そのままロンドンでジュエリーデザイナーのララ・ボ-ヒンクに師事。香港では、ジュエリーデザイナーとしてはもちろん、インテリアのデザインも手がけ、さらにはファッションスタイリストやフォトグラファーとしても活躍している注目すべき才能の持ち主なのです。

さて、チャン氏がこのデザイナーを評価するポイントはというと……。
gold large
日常にあふれるものを使うのが彼女の作品の特徴。自分を取り巻く環境のなかにあるものからインスピレーションを受けるのだとか
「たとえば、ジュエリーにしてもインテリアにしても一見西洋のデザインの印象を受けるかもしれないが、雑多に入り混じったオブジェの数々が、まるで香港の街のようなんだ。狭い土地に所狭しとそびえるビル、そこに溢れ返る多国籍の食や生活雑貨。そんな香港らしさを新しい目線で捕らえていると感じるね」。

White Chandelier
「White Chandelier」(約HK$98,000、約1,327,386円相当)。白と黒の2色を展開
チャン氏が特に注目するシャンデリアは、白と黒の2色で展開。世界中をめぐり、スプーンやめがねなど、集めた生活雑貨を使ったユニークなデザインです。

まだ若いデザイナーということもあり、香港に販売店はありませんが、彼女の作品は、ロンドンや日本、香港など世界40ヶ国で展開するインテリアブランド「イナモスト(Innermost)」のオフィスにて販売されています。ちなみにシャンデリアは白と黒の各色50台ずつしか販売されていません。そういったレアなものを手に入れてこそ、本当の香港通を名乗れるかも知れませんね。

ちなみに、彼女の作品の展示会が11初旬から12月まで香港で行われる予定です。この機会に彼女の作品に触れてみたいですね。


<DATA>
■シャンデリア購入方法 Innermost HK Ltd
Email:tina@innermost.com.hkにてMs Tina Leung 宛てに申し込みを。

■ジュエリー購入方法
オフィシャルホームページに掲載されているメールアドレスweb@winnielui.comより申し込みを。価格の目安は、約HK$3,000~10,000(41,100~137,000円相当)です。

次のページでは、日本でこそまだ知られていませんが、香港では超がつくほどのメジャーなデザイン雑貨を生み出すデザイナーをご紹介しましょう。

※HK$=13.7円(2008年9月29日現在)
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