香港/香港のグルメ・レストラン

高くても人気!香港に新風を巻き起す“麺”

香港で数々の話題店を手がけてきた食の仕掛け人が、日本並みの大椀、そして相場をはるかに超える価格の「麺屋」をオープンし、センセーションを引き起こしています。客足が絶えないその人気の理由を探ってみました!

執筆者:金澤 典子


グルメの仕掛け人が放つ
次なる麺屋の形とは!?


店舗外観
一見するとカフェのような雰囲気の外観
「スリー・パシフィック・プレイス」の登場で、すっかりにぎやかになったスター・ストリート周辺。しかし、まだ店が少なかった約8年前、この場所に目を付け、あるフレンチ・レストランがオープンしていました。それが、スター・ストリートから少し入った道沿いに建つ「Olala」です。大きな看板も掲げていないのに、8年も人気が続いているこのレストラン、はたしてどんな人物が立ち上げたのでしょうか──。

この「Olala」をオープンさせたチャウ氏は、上海生まれの香港育ち、パリでの生活が40年という人生を送ってきた人物。パリでは、タイ、日本、ベトナム料理などのレストランを経営し、手腕をふるっていました。今ではそれらの店を人に譲り、自身が育った香港に帰国。これまで培ってきた経営センスを活かして、香港をベースに店舗を展開しているというわけです。

そんなグルメの仕掛け人、チャウ氏によって、2005年にオープンしたのが『一碗麺』という麺屋。
白い壁に大きな窓。一見、麺屋とは思えないシンプルな店構えに、初めて訪れる人は「何の店だろう?」と思うことでしょう。この斬新な店づくりが、いま香港のレストラン業界で注目を集めているのです。


香港では珍しい
常識破りの器と値段!


店内
店内はプライベートキッチン風のインテリア。テーブルの上のお箸とレンゲを見て麺屋と納得
この店が他の麺屋と一線を画すのは、その量と値段の高さ。
ふつう、香港の麺屋では、味噌汁碗ほどの大きさの器で出てきます。私など、ランチでそれだけではとても足りず、日本のラーメン屋ぐらいの量でなければ食べた気がしません。ですから、もっぱら小腹が空いたときのお供に麺屋を利用しています。

ところが、ここは日本のラーメン屋とほぼ同じ大きさの器で出てくるという、香港にしては珍しい麺屋。店名に「一杯の碗」とつけられたのも、そのためです。値段はHK$70からで、一番高いものだとHK$230というメニューも。通常、ワンタン麺などがHK$20前後であることを考えると、その値段の違いがうかがえるでしょう。



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