グルメの仕掛け人が放つ
次なる麺屋の形とは!?
一見するとカフェのような雰囲気の外観 |
この「Olala」をオープンさせたチャウ氏は、上海生まれの香港育ち、パリでの生活が40年という人生を送ってきた人物。パリでは、タイ、日本、ベトナム料理などのレストランを経営し、手腕をふるっていました。今ではそれらの店を人に譲り、自身が育った香港に帰国。これまで培ってきた経営センスを活かして、香港をベースに店舗を展開しているというわけです。
そんなグルメの仕掛け人、チャウ氏によって、2005年にオープンしたのが『一碗麺』という麺屋。
白い壁に大きな窓。一見、麺屋とは思えないシンプルな店構えに、初めて訪れる人は「何の店だろう?」と思うことでしょう。この斬新な店づくりが、いま香港のレストラン業界で注目を集めているのです。
香港では珍しい
常識破りの器と値段!
店内はプライベートキッチン風のインテリア。テーブルの上のお箸とレンゲを見て麺屋と納得 |
ふつう、香港の麺屋では、味噌汁碗ほどの大きさの器で出てきます。私など、ランチでそれだけではとても足りず、日本のラーメン屋ぐらいの量でなければ食べた気がしません。ですから、もっぱら小腹が空いたときのお供に麺屋を利用しています。
ところが、ここは日本のラーメン屋とほぼ同じ大きさの器で出てくるという、香港にしては珍しい麺屋。店名に「一杯の碗」とつけられたのも、そのためです。値段はHK$70からで、一番高いものだとHK$230というメニューも。通常、ワンタン麺などがHK$20前後であることを考えると、その値段の違いがうかがえるでしょう。
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