飲茶は日中だけ、
でも夜に食べたくなったときは?
香港に来たら絶対に食べたいのが、飲茶ですよね。何種類もの点心をつまみながら中国茶をいただくひとときは、やはり本場ならではの味わいがあります。日本よりずっと気軽で、値段が安いのも香港飲茶の魅力。点心のメニューも、滞在中には食べきれないほど数多くあります。そんな香港の飲茶ですが、実は食べられるのが「朝と昼だけ」ということをご存知でしたか?
観光で訪れた友人を連れてディナーに行こうとすると、よく「飲茶がしたい」「点心が食べたい」とリクエストされることがあります。でも、夜には点心を食べられないのが香港の常識。それぞれのレストランには点心シェフがいますが、彼らは朝と昼(夕方までの場合もあり)の担当と決まっています。せっかく点心が食べたくても、夜のレストランに点心シェフはいないのです。
元からある建物の雰囲気を活かした外観。店名の『Yan Hui』は「美味しい食べ物を求めて人が集まる」という意味だとか |
ペニンシュラホテルで修行を重ねた
シェフ自慢のオリジナル点心
『Yan Hui』は、1950年代に建てられたビルの3フロアを使った、香港では珍しいビル一棟を使ったレストラン。シェフは、あのペニンシュラホテルの広東料理店「スプリングムーン」などで腕を磨いた、正統派の広東料理シェフです。ここでは、化学調味料を使わず、野菜をふんだんに使ったヘルシーな広東料理をいただくことができます。
(写真左)揚げ餃子をスープの中にくぐらせて味わうオリジナルメニュー「上湯煎粉果」HK$28/(写真右)ミニ白菜が入っているヘルシーな餃子「白菜餃」HK$30 |
さらにこのシェフは、伝統的な広東料理の他に、オリジナルの点心も考案。一般的には白米の粉で作る腸粉も、ここではピンク色に染まっています。これは、レッドライスの粉を使ってピンク色にしたのだとか。また、中にはマンゴーを入れるなど、発想も豊かでユニークな点心がたくさん揃っています。どこの点心にもチャーシュー包はありますが、ここでは、ミニ鮑を中に入れた饅頭もあります(注:腸粉は日中のみ)。
(写真左)プチプチとしたカニの卵が載った「蟹皇蒸焼買(カニの卵のせエビ蒸し餃子)」HK$30/(写真右)鶏などのダシが利いたスープに野菜入りワンタンが入ったスープ「上湯菜肉雲呑」HK$28 |
さまざまなアイデアで、点心を食べる楽しみを存分に味わわせてくれるお店、それが『Yan Hui』なのです。
店内はプライベートレストランの雰囲気
運が良ければ芸能人に会えるかも!?
黒と赤を基調としたレトロ&シックな店内 |
バラエティ豊かな点心が深夜まで味わえる『Yan Hui』。「昼に食べ損なった」「夜に点心が食べたくなった」という人は、ぜひ訪れてみてくださいね。
※HK$ 1=15.35円(2006年10月15日現在)
『Yan Hui(讌●(匯→「さんずい」が「箱がまえ」の左にある字))』
アクセス:コーズウェイベイからタクシーで約10分。もしくはトラムでハッピーバレー駅下車、徒歩5分
住所:G/F, 11 Yuk Sau St., Happy Valley
営業時間:11:30~15:00 18:00~24:00
日曜・祝日 10:00~15:00 18:00~24:00
TEL:852-2815-8282
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