香港/香港のグルメ・レストラン

香港美食レストラン vol.3【銅鑼湾】 シーズン終了間近の上海蟹を食す(2ページ目)

秋から冬へかけての中華料理の代表格といえば、上海蟹!産地は上海郊外ですが、ここ香港では上海以上に消費してるのではと思われるほど、上海蟹だらけです。今回は上海料理レストランを紹介します。

執筆者:矢澤 有紀子

蟹ミソをふんだんに使った「風味蟹粉餐」(ひとり328HK$、2人から)も、蟹ミソを使った料理をとにかくたくさん食べたいという方にはいいかもしれませんが、とりあえず上海蟹を1パイいただけるとうれしいなという方向けの「大閘蟹魚翅餐」をご紹介します。このコースには2つの値段設定があって、5両(約187.5g)の蟹1パイだとひとり288HK$、6両(約225g)の蟹1パイだとひとり328HK$と、蟹の重さによって違います。


さて、この「大閘蟹魚翅餐」では前菜を12種類からひとつ選べます。大人数で行くといろいろ選べるので楽しめますね。上海料理といえばの「花彫酔鶏(紹興酒漬けの鶏)」や「拌馬蘭頭(春菊に似た上海エリアの野菜馬蘭頭の前菜)」、「雪火荳板」(ソラマメ)などを選びました。上海料理で馬蘭頭やソラマメを使ったものは美味しいものが多いのでぜひトライしてみてください。


次はフカヒレも少し入ったスープ、「清湯螺頭燉翅」。さっぱりしてました。


前菜やスープだけでけっこうな量だったのですが、コレのためにみんなセーブして食べます。そうです、待ってましたの「清蒸大閘蟹(上海蟹の姿蒸し)」!このレストランの上海蟹は甲羅上にレーザー光線でのマークが入ってたので、ブランド上海蟹となってる陽澄湖産のものでした。現在陽澄湖産の蟹にはレーザーでマークや番号が入っているので、このレーザーの海賊版がでてなければレーザー入りはすべて陽澄湖産と思われます。ちなみにこの上海蟹は蒸すか炒めるかの調理法が選べます。蒸したものも、自分で解体したことない場合はお店の方に手伝ってもらえます。


お次は温かい料理を14種類の中からひとつ選べます。「砂鍋獅子頭(巨大な肉団子、揚州料理)」、「火腿津白(金華ハムと白菜の炒め物)」などを頼んだのですが、特に美味しかったのは写真の「芙蓉蝦仁(白身とソラマメとエビの炒め物)」。ふわふわしていて、テーブルを囲んだ仲間には大好評でした。


最後に「鮮折蟹粉小籠飽(蟹ミソ入りショウロンポー)」がひとりにつき2個ずつ出てきました。1個で充分といいながら、2個しっかり食べちゃいました。


デザートは「原隻桂花燉雪梨」という、梨まるまるひとつをコンポートにしたようなものでした。シロップにキンモクセイが入ってて、とっても上海的なデザートです。このレストランには「酒醸圓子(酒糟の甘酒シロップにゴマ餡入り団子が入ったもの)」という上海の代表的な美味しいデザートもありますが、これにもキンモクセイが入ってます。どちらも絶品なのでお腹に余裕があれば、酒醸圓子も追加注文でぜひどうぞ。


残念ながら、上海蟹シーズンももう少しで終わり。「上海緑楊邨酒家」ではこの蟹コース、12月中は続ける予定だけど12月中旬以降は念のため問い合わせてくださいとのことでした。予約の際にご確認を!


※1HK$=約14.5円(2003年11月現在)

<関連リンク>
香港美食レストラン
vol.2「意外とさっぱり!潮州料理を食す」
vol.1「郊外で香港版スローフードを」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます