潮州というのは広東省の沿海部の一番福建省に近いところにあります。香港には潮州あたりを故郷とする人が多いせいもあってか、潮州料理のレストランはたくさんあります。
燕の巣やフカヒレが代表的と聞くと、なんだか高そうな気もしますが、庶民的なお料理もたくさんあるので、ご安心を。味つけは淡白で、中華にしては意外にさっぱりなので日本人でも食べやすい部類に入ると思います。今回は行くのに便利な尖沙咀東の「潮州城酒楼」をご紹介します。
こちらは、アワビにフカヒレスープに燕の巣などが組み込まれていて、268HK$なんていう格安のメニューも!ひとりあたり100HK$台のメニューや2人で300HK$台のメニューなど他にもいろんなコースがあるので、人数やその日の体調を考えて選ぶのもいいと思います。
私たちは7人と人数が多かったので、いろいろ食べてみようということになり、アラカルトで頼んでみました。
「凍花蟹」花蟹を蒸して冷やしたもの。味はクセもなく、素直においしいといえます。怖いのは時価というところ。かなり大きかったせいか、1パイで300HK$以上しました。大人数だったんで、注文に踏み切りましたが考えてしまう値段です。(時価、このときは380HK$)
「鹵水鵝片」やわらかく、食べやすいガチョウです。見た目がいまいちですが美味しいのです。(70HK$)
「沙多牛肉」サテーソースで炒めた、これまたやわらかい牛肉。(66HK$)
「太極素菜羹」青菜とイモの鶏がら風味スープ。あっさりしています。きれいな太極だったんですが、おたまを入れられて無残な姿に・・・。(70HK$)
「銀杏緑豆爽」緑豆と、ナタデココとお餅を足して2で割ったような不思議な触感のものがはいってるデザート。これはさっぱりしてて私の中ではかなりのヒット。(1人分、10HK$)
他に、「碧緑川椒鶏」(鶏と唐辛子の葉のから揚げ)や「[虫豪]煎」(牡蠣入りのお好み焼き)といった料理が潮州料理らしくてオススメです。デザートもいわゆる香港式デザートとはちょっと違うものが多いので、いろいろ試してみるといいでしょう。「透明水晶飽」(透明な皮につつまれているクズまんじゅうのようなもの)は中の餡が甘すぎず、パクパク食べてしまいました。
今回7人で食事に行き、デザートを含めて10品ぐらいは頼んで、ひとりあたり150HK$でした。豪勢に頼んだつもりだったのですが、高級食材を避けたためそれほど高くはならなかったようです。「潮州城酒楼」では、メニュー次第でいろいろと楽しめます!
「潮州城酒楼」
住所 香港尖沙咀加連威老道98号東海商業中心1楼
1F, EAST OCEAN CENTRE,98 GRANVILLE ROAD,TSIM SHA TSUI EAST
(住所は1階ですが、イギリス式に2階にあります)
電話 27236226
営業時間 11:00am-11:00pm
※1HK$=約15円(2003年9月現在)
<関連リンク>
香港美食レストラン
vol.1「郊外で香港版スローフードを」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。