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海鮮のためだけに中環と索罟湾(ソックーワン)の往復でラマ島を楽しむ方法もありますが、私のおすすめのラマ島の周り方は、中環から榕樹湾(ヨンシューワン)にフェリーで渡って、榕樹湾から索罟湾までのんびりとハイキングして、索罟湾で海鮮を食べ、すぐ近くの埠頭から出るフェリーで中環へ戻るというコースです。
榕樹湾から索罟湾は1時間ちょっとで歩ける距離。寄り道したりビーチでぼーっとしたりという時間を入れると2~3時間考えておくといいと思います。道はなだらかなところが多く、スニーカーをはいていれば問題ないでしょう。汗はかくと思うので、お水やタオルは用意していくべき。また平日だとさほど問題ないでしょうが、土日や香港の祝日のときに行くと、ハイキングコースに人が列をなしているなんてこともあるので、人ごみを避けたい場合は曜日を考えて行きましょう。人が多いほうが迷わないという利点もあるので、多くてもOKの場合は天気の良い休日にどうぞ!
こじんまりとした榕樹湾のフェリー乗り場から少し歩いていくと民宿が並んでたり、西洋人が好みそうなカフェや雑貨店もある商店街があります。ここがラマ島で一番賑やかな場所で、ちょっとしたリゾート地のようです。
でも、商店街を抜けると天后廟があったり、バナナの樹(右上写真)があったりと中華圏&亜熱帯の姿に。季節にもよりますが焼き芋や焼き栗の屋台を見かけることもあるので、ちょっとお腹に入れながらハイキング、というのはいかがでしょう。
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ビーチに向かって右手のほうに大きな発電所が見えます。ここから香港の電力がくるのだなとちょっと賢くなった気分で歩き続けてみましょう。次第に少し登りになっていきます。ということは景色がどんどんよくなっていきます。ところどころで足を止めて、ぜひラマ島の景色を楽しんでください。
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湾をぐるっと周る感じでレストラン街へ向かうのですが、途中にはいくつか洞穴があります。そのなかのひとつに「神風洞」(右写真)と名前がつけられていることからもわかるように、戦時中の日本に関係のある地でもあります。現在は中に入ると危険なので、外からのぞく程度にしてください。また天后廟が見えてきますが、ここまで来るともう本当にゴール。海鮮料理が待ってます。