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このお札は香港らしいのか、それとも果たして… 新・10ドル札流通開始!(3ページ目)

意表をつくデザインの、新・香港10ドル札が登場しました。一度はコインに置き換わったはずの小額紙幣がなぜいま、再登場なのか?実際の紙幣の紹介、そして周囲の意外な反応をお知らせします!

執筆者:岩野 睦

香港のお年玉「礼是」

香港では、目上の者が目下の者に、旧正月にお年玉「礼是(ライシー)」を配る習慣があります。これは旧正月の社交辞令と化していて、日本のように子供だけでなく、大の大人にまで、幅広く配るわけです。

結婚式招待状にも

僕の友人も30歳前後であっても、このお年玉を受け取ることができるわけです。目上の人からならば、極端なハナシ何歳になったってもらおうと思えばもらえます!

また旧正月でなくても、結婚式の招待状にもこのお年玉は付いてきます。これは目上・目下問わずもれなくです。

お年玉の相場

僕も会社から毎年もらうだけでなく、友達の両親、職場の上司などから、沢山の封筒をもらうことが出来ます。

よっぽど親しくしている人以外からのお年玉の相場はいままでは、一番安い紙幣である「20香港ドル」だったのです。赤い封筒には札を入れるのが習慣。そこで、1米ドル札、つまり香港ドル7.8ドルで済ませようとした人が中にはあらわれます。

額面は人格すらを表す?

その人は非常に可哀想なのですが、お金をくれているのにもかかわらず、単に相場より低い額を配ったということで、ケチというレッテルを影で貼られるのです。

そう、お年玉を配りもしないなんてもってのほか、もう、大変ビックリという悪評すら立ちかねないのが怖いところです。

お年玉相場が下がる?

香港の友人が非常にこの10ドル紙幣復活を恐れているのはこれ。「お年玉の相場が下がる」、なのです。

さて、でも配らなければいけない側の人々は、すでに「これで、今年のお年玉予算を半額に切り詰めることが出来る」とニンマリしているのも事実。

日本の2千円札のようにならないはず

10月の第2週までにいままで紙幣は20ドル札しか受け付けなかった地下鉄の自動券売機も、新10ドル紙幣の流通を可能にする予定なのをはじめ、自動販売機の改修工事なども進んでいます。

この通貨は日本の2千円札のような目にあわず、今後普及してゆくはずです。

お土産にいかが?

これから、消えていく10ドルコイン、そして登場したばかりの10ドル札、香港好きの方へのお土産にされると、喜んでもらえるような気がしませんか?
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