香港/香港の通貨・物価・予算・両替

このお札は香港らしいのか、それとも果たして… 新・10ドル札流通開始!

意表をつくデザインの、新・香港10ドル札が登場しました。一度はコインに置き換わったはずの小額紙幣がなぜいま、再登場なのか?実際の紙幣の紹介、そして周囲の意外な反応をお知らせします!

執筆者:岩野 睦

文章 : 岩野 睦(All About Japan「香港」前ガイド)

新10ドル紙幣流通開始!

華々しく登場した、例外的に香港政府が発行した新札、10香港ドル札がようやく市中に出回るようになって来ました。通常、香港ドルのお札は市中にある代表的な銀行が発券しています。

写真は旧札の一例です

香港上海銀行、スタンダードチャータード銀行、そして中國銀行の3行です。つまり、香港ドル紙幣には通常3種類のデザインがあるわけです。色は額面ごとに統一されているのですが…。

紙幣を発行できる銀行って

過去には、いやもしかしたら現在でも、通貨を発券できる銀行というのは名誉あることとされているだけで、特にその発券銀行がべらぼうに儲かるわけではないというのを聞いたことがあります。

旧10ドル紙幣は発行中止に

物価上昇とともに、10ドル硬貨が登場して、市中銀行発行の10ドル札は発行中止となって、数年の時間が過ぎました。10香港ドル、約160円前後の値段です。

東京よりも物価指数が高く、世界一の高物価都市として統計にも登場する、香港。もう、小さな単位の紙幣はお役御免になったはずでした…しかし!

謎の多かった10ドル硬貨?

この10ドル硬貨、香港らしいといえばその通りなのですが、なんと本物と殆ど見分けのつかないほど精巧な偽コインが相当数混じっているとのこと。

出回った当初は自動販売機が受け付けない、あるいは見た目に明らかな刻印のズレなどがあったため、比較的容易に判別可能でした。

香港おそるべしを再認識

しかし、偽造グループも進歩と遂げ、ほぼ完璧な偽コインを市中に流通させたとのこと。その量は、当然本物と見分けが付かないのだから、不明なのが笑っちゃうところでもあります。

そこで、今回の新10ドル紙幣の登場となるのです。次ページでご紹介します!
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます