登場シーン1:レディ・サラが暮らしていた英国の館はここ!
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当ガイド・平野もサラと同じく、ロンドンからオーストラリアへと移住してきた者ですが、あのシーンは本当にロンドンで撮ったのでは?と思うほど、それらしさにあふれていました。
ですが、このシーンも当然のごとく(なんたって「オーストラリア」ですから)、オーストラリア国内で撮影されました!
このシーンが撮影されたのは、シドニー郊外のカムデンという町に1810年に建てられた「キャメロット・ハウス」。サラが乗馬姿で登場するシーンや邸宅内部も、ここで撮影されました。まるでイギリスそのものの歴史的な建物は、英国統治下にあったオーストラリアにおいて、古い入植地であるシドニーやメルボルンなどには数多く点在しています。
「キャメロット・ハウス」は、現在は個人所有ですので一般の立ち入りはできません。そのため、この撮影は秘密裏に行われたようで、出演者をはじめスタッフらは、夜のうちにこっそりヘリで敷地内に入り、所属カウンシル(市役所)も近所の人も撮影が終了するまでまったく知らなかったとか。
この館のあるカムデンという町では、英国の田園風景を思わせる牧歌的な風景とメイン・ストリートに建ち並ぶジョー ジ王朝風の家々を見ることができます。シドニーの西約64キロのところに位置し、町の郊外には在豪邦人に人気のゴルフ・コースもあります。
さて、「まるでロンドン。まるで英国!」と思わせるこのシーンにも、実は“オーストラリア”が映りこんでいます。それは、馬にまたがるサラの後部に生えている樹木。さりげなくユーカリの木など、いかにもオーストラリアらしい植物が映っているのですが、わかりますか?
間違い探しでもするように、目を凝らして画面の中の“オーストラリア”を探してみてください!
次ページは、登場シーン2: サラがオーストラリアに初上陸する港(船のシーン)です!