寒さ知らずのオーロラ鑑賞
猛烈な寒さをこらえてオーロラの出現を待たなくてもいいのが、南半球におけるオーロラ鑑賞の魅力。それは、なぜか?
極光の活動が活発ならば、ほぼ年間を通して見られるというオーロラ。ならば、夏場でも見られるはず。なのに、なぜかオーロラ観測は冬のイメージ。
実は、北半球のオーロラで有名な場所でも、夏にもオーロラは出現しています。でもこれらの地はほとんど、夏場は白夜(=太陽が夜になっても沈まない)になってしまうため、明るすぎて見えにくい…というのがその理由。だから、冬の夜が長くなる時期がオーロラ鑑賞のピーク、となるわけです。
ところが、オーストラリアは最南端のタスマニアであっても、緯度の関係で白夜になることはありません。つまり、夏場でも極光の活動が活発ならば見られる!というわけ。シェビルさんによれば、過去最も出現回数が高いのは11月初旬頃(南半球では初夏)とか。そう、オーストラリアでは一年中オーロラ鑑賞ができるのです!
とはいえ、夏場は暗くなるのが遅いので、やはり夜が長い冬のほうが必然的にオーロラに遭遇できる時間が増え、また周囲の暗さから裸眼でも確認しやすいかもしれない…ということはあるよう。
しかし、同じ冬であってもオーストラリアの冬は、北半球のそれらの場所に比べると寒さ加減が全然マシ。(詳細は下のリンクで確認!)
最南端のタスマニアでさえ、最低気温が氷点下になることはほとんどありませんので、オーロラ鑑賞でよく耳にする“身も凍るような猛烈な寒さ”に耐える必要はほとんどないのです。
オーロラと南半球の星達
Special Thanks to: (C) Shevill Mathers, Southern Cross Observatory- Tasmania. |
澄んだオーストラリアの夜空に現れる幻想的なオーロラと南十字星、そして満天の星達――――
一生の思い出に残る素晴らしい夜空を体験しに、オーストラリアへ出掛けてみませんか?
★シェビル・マーサーズさんの美しいオーロラ写真ギャラリー
Astronomical Society of Victoriaサイト内
注意)シェビルさんの許可なしに、勝手に画像を利用することはできません。
【関連リンク】
▼現在のオーロラ・アクティビティ(英語)
▼南半球のオーロラ・アクティビティ(英語)
▼オーロラ 50のなぜ
▼タスマニア大学マウント・カノプス天文台/University
of Tasmania Mt Canopus Optical observatory(英語)
▼サザンクロス天文台/Southern
Cross Observatory (英語)
▼タスマニア
▼キャンベラ
▼メルボルン
▼シドニー
▼オーストラリアの冬って寒い?
▼南半球星空散歩
▼南十字星を見つけよう!