試合後の観客の反応
試合後は、選手らが各観客席へ挨拶に向かいますが、やはり、日本からやって来たキングと呼ばれるサッカーのベテラン・カズ選手のほうへファンがどっと駆け寄る場面も。すると、カズ選手も他の選手らと共にフェンスを超え、観客席へ！ファンと一緒に拍手をしながら、差し出された手に応えて、皆とハイタッチ。サポーター達は皆、勝ちゲームに酔いしれ、ますます日本からの助っ人＝カズ歓迎ムードに。
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試合終了後、サポーター達とハイタッチするカズ選手
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気軽にサインに応じるGKのボルトン選手
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この後、シドニーFC恒例(?)の、サイン会状態に突入。子供達を先頭に、選手らが差し出されたシャツやボールにサインをしていくのですが、ここでも再びカズ・コール！しかし、カズ選手は芝の上で軽く体を動かしながら、コーチらと談笑したりで、動いてはくれません。
そのうち、日本のメディアに囲まれてロッカールームへと消えてしまいました…。
これには、地元オージーのちびっ子達もがっかり…。「カズ、行っちゃった。僕、もう帰るっ！」と落胆しつつも、怒り半分で帰路に着く子も。サインしてもらおうとボールを抱えて待っていた日本人の男の子も「カズ、どうしてサインしてくれなかったんだろう…？」とかなり残念そう。カズ選手には、とにかくいつも多くの日本のメディアが取り巻いていて、なかなか自由にできないのだろうとは思うのですが（たぶん早々にロッカールームに切り上げたのも、試合後のインタビューがあったからでは？）、せめてちびっ子ファンの期待には、是非応えてあげて欲しいなぁと思いました。
日本の一般メディアが伝えない地元の評判
さて、日本の新聞各社などから伝わるニュースでは、基本的に「カズ賞賛」の記事ばかりで、本当に地元でもそれほど賞賛を浴びているのか？と、疑問に思う方もいるのでは？そこで、ここシドニーから何も包み隠さない地元におけるカズ選手の話題をお伝えしたいと思います。
まず、カズ選手がシドニーに到着したその日。日本の新聞等で写真をご覧になった方も多いかと思いますが、カズ選手の出で立ちは、黒っぽいスーツに大きな黒のサングラス。カートには大きなヴィトンのバックがたくさん！この出で立ちに、地元シドニー・モーニングヘラルド紙は「まるでロックスターのようだ」と、ちょっと皮肉っぽいコメントが…。
そして、13日のクイーンズランド戦での勝利を伝える記事では「シドニーFCの勝利戦で本当に輝いていたのは、（先制ゴールをあげた）ズドリリッチ」や「真のヒーローはズドリリッチ」との見出しを掲げ、カズ報道に目を奪われがち(?)なファンの注目を地元のヒーローに向けるよう促す記事も。
それと、実はちょうどこの時期、オーストラリアのサッカー界は、初のワールドカップ出場を賭けた代表チームのプレーオフ直前に当たり、どちらかというと、そちらのほうに大きく紙面を割き、TVのニュースでもほとんどこの話題一辺倒。試合の様子を生中継したFOXスポーツのみ、カズ選手のことにチラっと触れましたが、国内の関心はやはり代表チーム・サッカルーズ（オーストラリア代表チームの愛称）のことが中心。
なので、「日本サッカーの神」とか「日本ではキングと呼ばれている」と記した部分はいくつか見かけましたが、日本のメディアが伝えるように「地元に衝撃！」とかいったような、そこまでの大袈裟な(?)雰囲気はあまり感じられない…というのが正直な感想…です。
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38歳とは思えぬ俊敏な動きで観客を魅了！
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とはいえ、やはり関係者間での前評判は高いようで、到着後の記者会見でも「シドニーでも、カズ・ダンスは踊るのか？」などという質問が飛び出すなど、認知度も上々。その後も地元紙が写真入りで報じるなど、1サッカー選手の移籍にしては、異例の扱い。（他に外国人選手としては、今年Aリーグ開幕に合わせて同じくシドニーFCに加入した、マンチェスター・ユナイテッド黄金期を築いたとされる名ストライカー「ドワイト・ヨーク選手」くらいだったかも？）世界クラブ選手権王座を狙うシドニーFCの助っ人としてやってきたカズ選手に、地元が大きな期待を寄せているのは間違いありません！
日本人の海外留学など、まだまだポピュラーではなかった頃から海外に目を向け、38歳にして、まだまだ挑戦を続けるカズ選手。キングの名にふさわしく、力強くそして華麗なプレーで、オージー
サッカー・ファンの心を掴んでいくことでしょう！
以上、日本サッカー界のキングが、シドニーFCに世界一というキングの座を運んでくれることを願ってやまない地元シドニーからお伝えしました！！
■FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップジャパン2005（世界クラブ選手権）
1回戦 シドニーFC vs デポルティボ・サプリサ（北中米カリブ代表）戦 12月12日／豊田スタジアム 19：20キックオフ
※日本のサッカーファンの皆さん、12/12は是非とも、カズ選手出場予定のシドニーFCを応援しに、豊田スタジアムへ足を運んでくださいね！
【関連リンク】
▼38歳で新天地に挑む、三浦カズ選手の生き方
by All About キャリアプランニング
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