シドニーで見られる星空
7月の現在、シドニー上空で見られる主な星座で、見逃せないのはコレ!
・南十字星
・ケンタウルス
・サソリ座
・いて座
上記の星座は、午後8時頃、ちょうどほぼ頭上=真上付近に見られるはず。サソリ座なんて、尻尾の“くるん”となっているところまで、くっきりはっきり見えるので超感動的!天気がよければ天の川も結構クッキリ見えるはずです。
▼7月のシドニー星空マップ(英語)
▼ステラ・シアター/視点:シドニー…星空観察に超便利なWEB星座早見版。左記はシドニーに設定されていますが、その他の都市でも検索できます。
▼アストロ・モーション3D:シドニー…こちらもWEB星座早見版。宇宙からの視点で見ることができるのが面白い!
様々な地球創世神話を語り継ぐアボリジニの人々
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南半球の星空神話
もともと南半球には、人間があまり住んでいなかったため(今でもかなり少ないけれど)、名前のない星や星座がたくさんあります。それに、たとえ名前の付いている星座でも、その星座にまつわる神話などはあまりなかったりするのですが、オーストラリア先住民族アボリジニの人々の間で語り継がれる神話がいくつかあります。一番有名かつ、南半球を代表する星座『南十字星』には、こんなお話が…
かつて神に忠実だった人がこの世から去ってしまった時、神様から永遠の生命を与えられ、永遠に光り輝く星となった。そして夜空で光を放ちながら、地上の人々が迷わぬよう、南の方角で光を放ち続けながら、私達を見守ってくれている。それが南十字星だと言われているのだそうです。
また、「銀河鉄道の夜」の中で“石炭袋”としてお馴染みの暗黒星雲=コールサックと南十字星付近は、アボリジニの人々の間では、オーストラリアに生息する野生の大型鳥類『エミュー』に例えられているのだそう。ケンタウルスのα星とβ星が首、アンタレスが尻尾、南十字星が鶏冠に当たり、サソリ座の下半分が足、そしてその胴体部分がコールサック。なんだか走っているようにも見えるとか?
その他にもアボリジニの神話はいろいろあり、それらは『ドリーミング』という地球創世神話として語り継がれています。(「世界の中心で愛をさけぶ」にもこうしたアボリジニの神話が出てきましたので、ご存知の方も多いですよね)
太陽が西の彼方へ沈み、金星が輝き出す頃、南十字星が夜空に姿を現す。大小の星が散りばめられた天の川がくっきりと流れ、銀河鉄道に登場する様々な星座が見えてくる―― 魅力的な南半球の星空。降ってきそうなほどの満天の星を見るなら、今がおすすめです!
【関連サイト】
▼南十字星を見つけよう!…南十字星が簡単に見つけられる!超カンタン(!?)“南十字星の見つけ方講座”
▼南半球の星にあなたの名前を …南半球に輝く星にあなたの好きな名前が付けられる!?
▼星たちの詩…天文雑誌などでもお馴染みの写真家安藤宏氏のサイト。ほぼ毎年訪れているというオーストラリアで撮影された、美しい星空の写真に感動!
▼チェーロ・ステラート 88星座完全ガイド …全天88の星座を詳しく紹介。
▼アストロアーツ…天文関係専門サイト。書籍の販売や天文ツアーの情報も。
▼星空写真館…プラネタリウムに勤務するHiroさんが、オーストラリア遠征(?)で撮影された天体写真がいっぱい!
▼オーストラリア・スターウオッチング・ツアー2001 …オーストラリアの星空ツアーに2年連続で参加した記録が綴られています。