オーストラリア/ウルル、カカドゥ他ノーザンテリトリー準州

話題作のキーワードは、オーストラリア中央部 世界の中心で、NTとさけぶ(2ページ目)

映画そしてドラマ化と大ヒット中の『世界の中心で、愛をさけぶ』。物語中で重要な意味を持つアボリジニの世界観と聖なる地ウルルの2キーワードを有する場所、それがNT。そのオーストラリア中央部の魅力に迫ります!

執筆者:平野 美紀

見渡す限りの地平線から太陽が顔を出す壮大な日の出
アボリジニ人口が多いアリス・スプリングス

レッドセンターの中心は、アリス・スプリングス

オーストラリアのちょうど中心くらいにあるアリス・スプリングスは、NT(ノーザンテリトリー)南部、赤土のレッドセンター最大の町。

最大とはいえ、約2~3km四方、人口28,000人強という小さな町で、 周囲は荒涼とした砂漠地帯、低潅木が生い茂り、赤茶けた土と地層が表面に剥き出しになった大地…と、とても人間が住みやすいとは言えないような場所に、オアシスのように突然町が広がっている。でもアリス・スプリングスの魅力は、そんな荒涼とした風景と原住民アボリジニの人々の暮らしぶり。

この町は、全人口の13%弱が原住民アボリジニの人々で構成されているため、町のいたるところで、その生活感を感じとることができる。現在でもいろいろと問題を抱える原住民の人々だけど、従来彼らが守ってきた『自然と共に暮らす』生き方は、それこそこの物語「世界の中心で、愛をさけぶ」のように、自分の世界観を変えてしまうかもしれない魔力を持っていると思う。

今アリス・スプリングスは、そんなアボリジニの人々が持つカルチャー(文化)を多くの人々に伝えること、そして、その周囲に広がる荒々しい風景と大自然を武器(?)に、観光地としても人気が高まりつつある。この町を訪れて、日本では絶対に見られないような、360度見渡す限りの砂漠地帯を目にするだけでも、あなたの世界観がきっと変わってしまうはず…。

熱気球で荒野を飛ぶ!レッドセンターの大自然を大空から満喫する、アリス・スプリングス発の熱気球アドベンチャー

《アリス・スプリングスへの行き方》

シドニーをはじめ、ブリスベンやケアンズなどの主要都市から直行便が出ている。シドニーからは約2時間半、ケアンズからは約2時間程度のフライト。オーストラリア東海岸(シドニー、ケアンズ、ブリスベンなど)とNTは30分の時差があり、東海岸が13時ならNTは12時半。ただし、シドニー(NSW州)がデイライト・セービング導入時は1時間半の時差となる。

【参考】オーストラリアの国内線

アリス・スプリングス役場公式サイト(英語)


切り立った崖が連なるキングス・キャニオン

ドラマの中に登場したあのロケ地はどこ?

ドラマ制作部の方では「周囲の住民の方々にご迷惑が掛かる場合がありますので…」と、教えていただくことはできなかったのだけど(…その辺って誰も住んでないと思うんですけど…(^^;)、ドラマの公式サイトに掲載された写真に映っているのを見たところ、どうやら『キングス・キャニオン』ではないかと。これはあくまでもガイドの個人的な見解で、絶対ではありませんが、あの切り立った赤い崖。あれは、キングス・キャニオンで見られるものに近い感じ。もしくは、西マクドネル国立公園内?

ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」現場レポート オーストラリア・ロケ

いや、やっぱキングス・キャニオンだな。…たぶん(笑)。

■そこで、次ではドラマのロケ地では?と思われる『キングス・キャニオン』と
『ドラマを実体験するツアー』をご紹介→

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