オールイタリアロケ、話題の映画「アマルフィ」
世界遺産の街を舞台に事件が起こる……。映画「アマルフィ」は、7月18日公開です |
織田裕二さん主演の最新映画「アマルフィー女神の報酬―」は、全編世界遺産、日本映画初のオールイタリアロケを敢行! 2008年冬から始まった撮影時から、イタリア通の間では話題となっていました。
スペイン階段が、サン・ピエトロ大聖堂が、コロッセオが~! 大スクリーンに次々映し出されるローマの名所。ゴージャスなシーンの展開に、織田裕二ファンはもちろん、世界遺産ファン、そしてイタリアファンもスクリーンに釘付けです。織田さんの、本場イタリア語会話も随所にちりばめられて……、イタリア語勉強中の人にもタメになりそう。
世界遺産の街ローマをメインに、断崖絶壁の絶景「アマルフィ海岸」、豪華な「カゼルタの王宮」が登場します。イタリアを訪れたことがある人なら、映画を見ながら「ああ、あそこ!」と思い出の地を探してみるのも楽しいかも。今回は、ローマのロケ地スポットをマニアックな見どころを含めて徹底紹介します! 映画を観るときの裏技的参考に、はたまた、今度のローマ旅行では、ロケ地めぐりをしてみてくださいね。
クリスマスのコルソ通り&ホテルプラザ
クリスマス中のロケだから、イルミネーションや雰囲気はそのまま |
天海祐希さん演じる矢上紗江子の宿泊ホテル「ホテル・プラザ」は、コルソ通り沿い、ベネトンの向いにあります。クラシックなイタリアらしいホテル。映画に登場するベルボーイやレセプションの会話は、いかにもローマですよ(笑)。
ローマの玄関口フィウミチーノ空港
外交官・黒田(織田裕二)や、紗江子(天海祐希)が到着するのは、本物のローマの空港 |
ローマ旅行ならずとも、イタリアに訪れたことがある人なら必ず通るローマ・フィウミチーノ空港(ミラノ・マルペンサINした人は通りませんが)。通称「レオナルド・ダ・ヴィンチ空港」です。
映画を観ながら、許可を取るのが大変だっただろうなぁとついつい思ってしまいました(笑)。ロケならではのリアルな感じが存分に伝わりますね~。
空港から市内へ。織田裕二の向こうに見える車窓は?!
ちらりと見えるローマの絶景もお見逃しなく♪ |
ちらりと見えるその絶景は……パラティーノの丘です。ローマ皇帝の住居があったところ。ローマの松が生い茂り、兵どもの夢の跡。コロッセオの裏手にあります。チルコマッシモの脇を走る「Via del Circo Massimoチルコマッシモ通り」から見ることができますよ。
事件が起こる! カピトリーニ美術館
ローマ帝国発祥の地、ジュピターの神殿がおかれていたカンピドーリオの丘にあるカピトリーニ美術館 |
紗江子(天海祐希)が誘拐事件に巻き込まれるのは、ローマ中心にある「Musei Capitoliniカピトリーニ美術館」。ローマの古代からの歴史をぎっしり展示したツウ好みな美術館で、私の好きなローマのスポットのひとつです。
ベネチア広場の脇、ローマ市庁舎のあるカンピドーリオの丘。ミケランジェロ作の美しい幾何学模様が美しいカンピドーリオ広場の両脇にあります。
この美術館内で、紗江子(天海祐希)が携帯電話で話すシーンのバックは、フォロ・ロマーノ。この美術館の地下階の廊下からは、本当にこの景色が見られます。古代遺跡がドーンと登場します。
Musei Capitolini
住:Piazzale del Campidoglio,1
電:06-67102475
開:9:00~20:00 月曜休
料:6.5ユーロ
食事のシーンもローマの実在店
ジャーナリストの佐伯(福山雅治)と黒田(織田裕二)が歩くシーンは、下町トラステヴェレのVicolo de’ Cinqueチンクエ通り。バール「サン・カリスト」からもすぐそば。リアルですねぇ |
大塚寧々さん、伊藤淳史さん、戸田恵梨香さん演じる日本大使館員の食事シーンは、ローマの旧市街、ミケランジェロ作のファルネーゼ宮殿(現在フランス大使館)前にある「Caffe’ Farnese」。福山雅治さんと織田裕二さんが登場するシーンは、ローマの下町トラステヴェレにある超老舗の「Bar San Calisto」。
どちらも実在するバールです。
カッフェ・ファルネーゼは、「カンポ・デ・フィオーリ」と「ファルネーゼ広場」を結ぶ間。周辺には地元人御用達のバールやカフェがずらりと並んでいます。バール・サン・カリストは、「サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会」のすぐそば。ここ、実はジェラートが美味しいんですよ。
テルミニ駅から、サンタンジェロ城へ
サンタンジェロ橋を走って、サンタンジェロ城へ |
黒田(織田裕二)と紗江子(天海祐希)がローマの街を駆け巡る……テルミニ駅が登場した後は、威容を放つサンタンジェロ城へ。サンタンジェロ橋には、ベルニーニ作の天使像(レプリカ、一部本物)が並んでいます。屋上テラスからローマの絶景が広がります。
Castel Sant’Angelo
住:Lungo Tevere Castello,50
電:06-6819111
開:9:00~18:30 月曜休
料:5ユーロ
そしてスペイン階段へ
結構段数あるんですよね。駆け上るのは大変! |
ローマ・ショッピングゾーンの中心地、スペイン広場のスペイン階段が登場します。階段上の「トリニタ・ディ・モンティ教会」は、長い間修復中でしたが、撮影時には終了しててよかったですね。
美しい教会は、どこでしょう?!
セットじゃないんですねぇ。本物の迫力が画面から伝わります |
ローマらしく美しい教会内部のシーンも登場します。こちらの教会は、「Chiesa Santa Maria della Consolazione サンタ・マリア・デッラ・コンソラツィオーネ教会」。
フォロ・ロマーノの裏手、コンソラツィオーネ広場にある穴場の教会です。
ライトアップされたコロッセオ!
雄大なコロッセオをバックに、いよいよクライマックスへ! |
コロッセオ前のシーンは、Via degli Annibaldi アンニバルディ通りで撮影されました。コロッセオからカヴール通りに抜ける通りです。
オールイタリアロケだけに、街のざわめきや人々の会話、イタリアらしい空気が全編にわたって存分に感じられます。アマルフィの遠景やアマルフィならではの路地のシーン、そして豪華なカゼルタ王宮内部。何しろ映像がゴージャス!
原作は「ホワイトアウト」の真保裕一氏、「ガリレオ」の西谷弘氏監督、プロデュースは「踊る大捜査線」の亀山千広氏、「東京ラブストーリー」「愛という名のもとに」の大多亮氏。ストーリー展開の面白さは言わずもがな。この夏の必見エンターテイメント映画です。
写真提供:2009 フジテレビジョン/東宝/電通/ポニーキャニオン/日本映画衛星放送/アイ・エヌ・ピー/FNS27社