イタリアで起きた地震とローマの状況
4月7日撮影。ローマ旧市街ナボーナ広場の様子。平和です |
アブルッツォ州は、ローマを州都とするラツィオ州の隣にあり、アドリア海に接しています。ローマから、震源地であるラクイラ周辺までの距離は、北東へ約90キロ。東京の中心地と茨城県水戸市との距離感に相当します。
発生時(4月6日午前3時半ごろ)、ローマの自宅で睡眠中だった私は、強い揺れを感じて眼を覚ました。正確な震度が発表されていませんが、体感レベルではだいたい震度3強程度かと思われます。翌日(4月7日午後19時42分)に、最初の震源地に近いところで、再度M5.3規模の地震が発生し、この時もローマでは比較的強い揺れが感じられました。
今日(4月8日)は、早朝に再びM3レベルの地震が発生し、余震が続いていましたが、ローマで感じられるほどの強レベルの地震は発生していません。ローマでは、古代遺跡「カラカラ浴場」に損傷を受けたとの報道もありましたが、建物倒壊など生活に影響の出る範囲での被害はないようです。
イタリア旅行への影響について
イタリア政府観光局からの発表によれば「アブルッツォ州ダマルツィオ州知事と、イタリア観光担当ブランビッラ政務次官は声明の中で、被害の集中した地域以外のイタリア観光における状況・サービスは通常通りであると保証しています。同州内で予定通り復活祭休暇を過ごす方も多く、復旧作業も急ピッチで進められているとのことです。」とのこと。
また、被災地のラクイラ周辺は、通常日本からのイタリアへのツアーには、あまり組み込まれることのないエリアで、主要観光都市間(ローマーフィレンツェ、ローマーナポリなど)の移動ルートからも外れていることもあり、ツアーへの影響はほとんどない状況だそうです。ラクイラへの日本人年間訪問者数は、2007年で253名です。
また各旅行代理店数社にヒアリングした結果、この地震によるツアーのキャンセルなどの報告は、現時点(4月8日)では出ていないとのことです。
情報提供/ ENIT
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