女性を老けさせる日本人男?
なーんて。書いてる私も恥ずかしいけど、そんなシチュエーション、日本で見かけたら、かなり恥ずかしい。ですが、ここイタリアではよく見る光景。薄暗いバーで、二人並んで飲んでて何もおきない方が変!と言うくらい。
そして、こんなロマンチックなシーン(?)が発生するのは、バーだけに限らず、さんさんと太陽が降り注ぐビーチで、夕暮れの石畳で、ドブンクエ(イタリア語でどこででも。の意味)。お家でだってテレビを並んで見ながら唐突に頬にキス。一日中、うふふふ。ってなもんです。
恥ずかしがり屋の日本人男性に「ここまでやってごらん」とは、日本人女性の誰も思ってはいないでしょう。でも、突然キュッと肩を抱かれて、嫌な気持ちになる女性も少ないはず(ただし、身長の関係と相手との関係にもよる。単なる仕事上の付き合いや、なんとも思ってない相手ならドン引き。)。「粋なイタリア男」の真似をしてくれなどと、そんなムリな要求はしないけど、「もう少し気持ちを表現してくれてもいいんじゃない?」とは、ほぼ全員の日本人女性が思ってるはず。
イタリアにやってきたある日本人女性が言っていました。
「イタリア人って自然でいいですよね~。」
何が自然かと言えば、それは感情表現。彼女(30代)には、付き合ってるのか付き合ってないのかわからない微妙な関係を半年ほど続ける彼(日本人)がいて、「どうしたいんだろう」と、彼との距離感が縮まらないことに悩んでいるのでした。
20代には失敗しても後があるさと、アグレッシブに愛情を表現できる日本人も、30代を迎えると構えちゃってなかなか一歩目が踏み出せない。酸いも甘いも知った大人だけに責任感もあり、うかつな行動には出られないだけに、妙に保守的になるのはお互い様ですが、たまにはちやほやされたいと思うのも女心。年齢に関係なく「好きなら好きでいいじゃない」と素直に表現するイタリア人の言動&行動を見て、彼女に限らず、つい「いいな~イタリア人って(面倒くさくなくて)」とホロリと漏らす日本人女性を何人見たことでしょう。
にっちもさっちも行かない状況でうんうん悩んでいるうち、刻々と時は過ぎ去る……。そんな状況が楽しめるのも期間限定。密度濃く、前に進みたい女性にとって、わかりにくい男は時間の無駄…かも…。
これがイタリア男の表現力!次のページへ。