イタリアのレストランの種類とお店の選び方
<目次>- イタリアのレストランの主な営業時間・予約方法・おすすめの時間帯
- お店に着いたら? 正しいレディファーストで入店を
- イタリアのレストランでの基本的なメニュー構成
- イタリア本場流のメニューの選び方と注文の仕方
イタリアのレストランには、トラットリア、リストランテ・・などなど、種類がいろいろあります。
- Ristorante リストランテ レストランのこと。ランクは様々あり、トラットリアより庶民的な店もあれば、シックなお店もあります。
- Trattoria トラットリア カジュアルなイタリア料理屋さん。
- Osteria オステリア 本来は簡単な飲食や宿泊もできる店のことですが、店名につけて昔ながらのホスピタリティや親密さを表現するリストランテもあります。
- Enoteca エノテカ 酒屋兼ワインバー。ワインを飲むことをメインに置いたお店だけに、ワインの数は豊富。料理はワインのおつまみをメインに頼むことができます。
- Pizzeria ピッツェリア ピッツァ専門店。Pizzeria-ristorante の場合は、ピッツァ以外に普通の料理メニュー(パスタなど)があります。
※アペリティーヴォ=食前酒 ハッピーアワーシステムで飲み物+おつまみがお得に飲食できます。アペリチェーナは、多めのおつまみで夕食替わりにできるアペリティーヴォのこと。早めの時間に食事ができるので、旅行者にも便利です。
何をどんな雰囲気で食べたいかによって、お店は選択できます。
イタリアのレストランの主な営業時間・予約方法・おすすめの時間帯
リストランテでしっかり、トラットリアでラフに、エノテカで軽くつまんで…など、食事の方針が決まったら予約を入れます。開店の確認も兼ねて、予約をするのが安心(予約を受け付けない店もありますが、少なくとも営業の確認はできます)。特に人気店、混み合う週末、バカンスシーズンピーク時は予約が必要です。最近は、インターネットのSNSなどを通じて予約が出来るお店もあります。高級店や人気店の場合、ホテルで予約をしてもらうのも一つの方法です。
トラットリア、リストランテの主な営業時間は、ランチ12:30~14:30、ディナー 19:30~23:00。ピーク時間は、イタリアの南北で多少の差がありますが(南イタリアの方が遅め)、だいたい13:00~14:00、20:00~21:00です。お店が混み合う少し前に行くと、メニュー選びも落ち着いてできるでしょう。
お店に着いたら? 正しいレディファーストで入店を
予約をした店に到着したら、店員さんに予約している旨を伝えて席に案内をしてもらいましょう。予約がない場合も、人数を伝えて案内してもらいます。空いている日なら、「どこでも好きなところへ」と言われることも。その際は、窓際、奥…など好きなところへ!ところで、ヨーロッパはレディーファーストが根付いていますが、カップルの場合、最初にお店に入るのは、男性です。そして、テーブルに到着し、女性に居心地の良い方の席に座らせるところまで、男性がリードします。コートやバックの置き場への気遣いもできたらいいですね!
最近は、日本人の男性もとてもスマート。コートを後ろから脱がせたり…までするのは、イタリア人でもやり過ぎ感が香りますので(関係性によりますが)、優しさが伝わる振る舞いがかっこいい。そうですね、「おばあちゃんを労わる感じ」で女性を扱うと、とても優しくスマートに見えます。
イタリアのレストランでの基本的なメニュー構成
トラットリアやリストランテでのメニューの基本構成は、下記のようになっています。
- Antipasto アンティパスト 前菜
- Primo piatto プリモ・ピアット パスタ、リゾットなど炭水化物料理
- Secondo piatto セコンド・ピアット 肉や魚などメイン料理
- Contorno コントルノ メイン料理に合わせる野菜料理
- Dessert/Dolce デゼール/ドルチェ デザート
イタリア料理のフルコースは、上記で構成されますが…、
「全部頼まなくちゃいけないの?」
いえいえ、まったくそんなことはありません!フルコースを食べるなんて、イタリア人でも特別な時くらい。その日の気分で、お腹の好き具合で、好きな料理を好きに組み合わせ、その日のランチやディナーをコーディネートします。
イタリア本場流のメニューの選び方と注文の仕方
よくあるパターンは、一人二品構成。アンティパスト~セコンド(コントルノ)のうちから二品をセレクトするパターンです。※ドルチェは別腹。ここでは、二人組AさんとBさんの場合で考えてみましょう。
パターン1:AさんBさん共に アンティパスト+プリモ
シンプルでわかりやすいパターン。セコンドについては、「ドーポ・ヴェディアーモ(あとで考えます)」と言えばOK(結局頼まない事が多い)。この「ヴェディアーモ」は、魔法の言葉。「様子を見ましょう」の意味で、覚えておくと便利です。
パターン2:Aさん アンティ+プリモ/Bさん アンティ+セコンド
これもよくあるあるパターン。プリモとセコンドを同時に持ってくるよう伝えるとスマートです。
パターン3:Aさん プリモだけ/Bさん アンティ+セコンド
二人の料理の数が合わない!そんなこともあります。これもまた、どのタイミングでどの料理を持ってきてもらうかを伝えることになります。
まずはBさんのアンティパストだけ先に持ってきてもらい、なんとなく二人で食べて、プリモとセコンドを同時に持ってきてもらう。もしくは、アンティパストとプリモを同時に持ってきてもらい、セコンドはシェアする。などなど…説明が面倒になりそうなときは、とりあえず同席者と料理の数を合わせるのが楽かもしれません。
パターン4:Aさん アンティ+セコンド/Bさん プリモ+コントルノ…このまま続けていくと、30パターンくらいになりそうなので、この辺でやめておきます。
つまり、組み合わせは自由!ということです。
二人でアンティパストを3品、プリモを1品ずつだってOK。一人一皿以上になるように…構成を考えるところから、楽しい食事は始まっています。
では、ボナペティート!
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