イタリアの朝はカッフェから始まる
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カッフェの香りはイタリアの朝のイメージ |
CAFFE’カッフェ=イタリアン・コーヒーのこと。抽出の仕方によって、エスプレッソやモカと呼ばれますが、普段の暮らしの中では
「カッフェ」と総称で呼ばれるのが一般的。
朝、目覚めたら、まずキッチンに直行し、カフェ・マッキナでカッフェを入れるのがイタリアの朝。
最近では、お土産にこのカフェ・マッキナを買って帰る人も多いようですが、さてさて、
本場イタリアの家庭では、どんな風に入れるのでしょう?
カッフェ・マッキナを使いこなす
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カッフェの量はお好み次第。イタリア人は、山盛りにする人が多い |
カッフェ・マッキナは、
水を入れる部分、コーヒーを入れるフィルター部分、抽出されたコーヒーが上がってくる部分の
3つに分解できます。
1. 水を入れる部分に水を入れます。
留め金のようなポチッとしたネジが中にあります。
このネジの半分くらいまで水を入れるのが目安。
2.でフィルターを乗せ、水がフィルターの穴から出てくるようでは入れすぎです。
【コツ】
日本で作る場合、なるべく
硬水(イタリア製のミネラルウォーターなど)がいいかもしれません。
日本の水道水は軟水なので、イタリア製のカフェとの相性があまりよくないような気がします。
2. フィルターを乗せ、コーヒーを入れる。
スプーンで丁寧にコーヒーを入れていきます。人によって、スリきり派、
山盛り派といますが、
好みによって量を変えます。
【コツ】
濃い目が好きな人は、
山盛りにしてギュッと押しつぶすように、上の部分を
しめます。
3. 上部をクルクル回して閉める。
カラカラカラとこの部分を回す音は、さしずめ、日本の朝の食卓でトントントンと包丁の音が聞こえるようなもの。
ああ、朝だな。と感じさせる音です。ギュギューと最大の力を込めてぎっちりと閉めます。
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シュウウウッと勢いよくカフェがあがってくる |
4. 火にかける。
イタリアのコンロは、
カッフェ・マッキナ用の小さいガス口があります。そこに「五徳」を乗せて使います。
【コツ】
イタリアでカフェ・マッキナを買う場合、
五徳も一緒に買うのが便利。ただし、4方向用の五徳しかないので、
日本の家庭のコンロには合わないかもしれません。この場合、底が大きめのカフェ・マッキナでないと、
コンロから落ちますので、
ご自分のコンロの大きさと合った大きさのものを購入しましょう。
5. カフェが抽出し始める。
シュウウウっとカフェが押し出されてきます。火を止めて、出来上がりです。
砂糖をたっぷり入れて、頂きます!
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お砂糖はたっぷり入れるのが本場風 |
買ったばかりのカフェ・マッキナの場合は、水だけで3~4回、カフェを入れて3~4回使ってから、
使い始めます。決して、
洗剤をつけて洗ってはダメ!です。カフェに洗剤の香りが残るから、と言われています。
日常も、洗剤をつけて洗うことはありません。
スポンジと水だけで軽く汚れを落とす程度に洗います。
カフェの油分がじょじょに沁み込み、使いこなせば使いこなすほど、美味しいカフェができます。
さあ、カフェ・マッキナで
イタリア風の朝を迎えてみましょう!
イタリアでは、カッフェは大事な習慣。カッフェにまつわるお話をどうぞ。
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