グルメな島シチリアも、市場に行かずして何を語れるのか!と、 勢い勇んで行って来ましたパレルモの市場「Ballalo' バッラロ」 。 パレルモ人の活気ある怒声(?)、山積みにされた野菜。「安いよ!何キロ?」と気がつけば、 すでに袋を用意して、買う予定のないトマトを手にとっていたりする売り込みの激しさに辟易するけど、 「スミマセン、写真とっていいですか?」とオズオズ聞けば、「お安い御用よ!」と忙しい手を止め、 はじけるような笑顔を向けてくれる。シチリアは市場が面白い!
パレルモ人の胃袋 バッラロ市場への道
某ガイドブックに紹介された「ブッチリア」市場は、旧市街の巨大市場として名をはせておりましたが、 2002年のパレルモ大地震により半分が倒壊し、マフィアが絡んで一部撤退となり、縮小してしまいました。 パレルモの市場を見たいなら、今はバッラロだね。とパレルモ人が口を揃える市場バッラロ。旧市街のメインストリート、Via Maquedaマクエダ通りを国鉄駅の方に向かってズンズン歩き、 市庁舎の噴水を左手に見たら、そこから3本目の道を右に折れるとそこはバッラロへの道。 横道にそれてから、100メートル強行けば「BALLALO'」の表示を見つけることができます。 パレルモの中でも、ちょっぴり危険な下町にありますので、手荷物に注意してくださいませ。
トマト、ズッキーニに、カタツムリ?!
市場は、食文化の違いをまざまざと見せ付けてくれるところではありますが、パレルモ。同じイタリアでも、 ローマやボローニャなどの本土の市場とは、やっぱり「違うのね~」。腕の太さはあるキュウリや、 子供の頭ほどあるナスには、ビックリ。「まさか、万田酵素を使っているのでは」と疑ってしまいます。種類様々なオリーブが山になっていたり、トマトが強烈な赤さを放っているのは、なんともシチリアらしい光景。 日本人の血(=写真撮りたい~)が騒いできます。ふと、そんな野菜達の傍らに、ウズウズと動く小さな物体を発見。 籠にぎっしり入れられた、その小さな物体は、ギャッ!カタツムリでした。パレルモでは、豪快に茹でてチュ~ッと 吸って食べるんだよ。と陽気な八百屋のオヤジが真似してくれました。ホントか?
ヤギもウサギも、あられもない姿で逆さ釣り
バッラロ市場は巨大。細い道の両脇に八百屋や、肉屋や魚屋が所狭しと並んでいます。この辺が魚、この辺が肉、と、 規則的になっていなく、カオス。肉屋も、きれいに切ってパック詰めになんてしません。 牛や、羊やウサギが固まりで置かれています。「これは、脳みそ?」とガラスケースをのぞけば、 隣に並んだ子羊の恨めしそうな 瞳と目が合ったりして…。きゃ~~!しかし、生臭さはまったくありません。自慢気に「ほら!美味しそうでしょ!」と、 栄養満点のオヤジさんが手に持っているのは、牛の内臓でございます。リコッタ・アル・フォルノ(窯焼きのリコッタチーズ)などシチリア産チーズや、松の実とレーズンを混ぜたパレルモ料理に欠かせない具材や、シチリアの塩田で取れたミネラルたっぷりの塩など、食材の宝庫。観光スポットに加えてみてね!
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