(2001年6月15日号「旅のイタリア語」より) ◆コラム~近況報告━━━━━━━━━━━━━ CIAO TUTTI? COME STATE?皆さん、こんにちは!日本は梅雨だそうですね。しっとりした日々が続いて、さぞかしお肌に良いことでしょう。
さてさて、そんな梅雨の厚い雲に隠れたくなっちゃう事件(小)が・・・。 恥じを偲んで、ご報告します。それは、つい先日・・・ローマに遊びに来てくれてた友達を フィウミチーノ空港に送りに行き、アリタリアのカウンターでチェックインしたときのこと。
「やっぱりスクリーン前がいいよねえ」と、友達の変わりに、 イタリア語を話せるようになった自慢も付け加えて、 「davanti al scemo」(ダヴァンティ アル シェーモ!)と高らかに叫んだ私。 しかも、「ペルファヴォーレ!」(お願いしまーす)とつけて礼儀正しく。
するとカウンターの女性は、一瞬「は?」となった後、 「シニョーラ、その席はちょっと探すのが難しいですが」・・・と、 神妙な表情の中で答えるではないですか。 なんで?探すのが難しいの?コンピューター上にあるじゃない?! 「まった、日本人だと思って適当にあしらってるんだな」と、 ローマ暮らしで覚えた防衛反応で、瞬時に反感を持った顔でにらみつけてみたりしました。
「・・・スケールモも前でしたら、お取りできますよ」。 よく見ると、神妙な顔のシニョリーナの目が笑ってる・・・。 ん?スケルモ・・。あ、スクリーンはスケルモだったっけ。 あれ?シェーモって何だっけ? 「あ、アホの意味だ!」と気づいた時すでに遅く。カウンター周りで大爆笑が・・。
そりゃー、アホの前の席は探すのが難しいっすね! お姉さんウマイゾ!とカラ元気に感心して見せつつ、逃げました。 そんな恥ずかしい友達を持った友達は笑いの中、一人、 無事スケルモの前の席が取れました。
旅のときは堂々と、と思ってましたが、 時と場合によりますね。反動が大きいから。 皆さん、スクリーンは、覚えましたね?「スケルモ」でーす。
6月15日 ローマにて