■バスの中は大荒れ
両側をパトカーに挟まれた私たちのバスは、サレルノの街中をゆっくりと進む。ワザとらしいほどにゆっくりと。どこからかビール瓶がまわってくる。窓を全開にして、街行くサレルノの人達に「ピッシャイオーローーー!」(この漁師野郎!といったところでしょうかね。)と叫ぶ。噛んでたガムを飛ばす、唾を飛ばす(オエッ)。どう見てもサッカーとは関係ない毛皮を来たご婦人の顔にペッ。何の騒ぎだ?とお店から飛び出してきた紳士にペッ。ひやあああ、汚い。飲み終えたビール瓶を車にぶつける。罪もない車に・・。このバス、かなり商店街の狭い道を通るものだから、サレルノの人達への攻撃はかなりの確立で命中しちゃってる。いや、しかし。この通りを選んでいるのも故意なのかも・・・。
バスの中は大荒れ。手動開閉ボタンでドアを開けたり閉めたり、さらに、そこから放○するヤツまで・・。(もう、下品すぎて書けません)サレルノ駅に到着後、ナポリ行きの電車にのるまで(ヤツラはナポリから船でパレルモに帰るのです)ポリツィアが監視。ポリツィアに鉄棒を奪われるヤツもいた・・・。なんで、鉄棒が?!セリエBの試合でこの騒ぎ。
ナポリへ向かうインターシティ。ピンクと黒のマフラーを巻いたこの軍団の乗った車両にいた乗客たちは不運としか言いようがありません。ナポリまでの約30分間、パレルモ弁の大騒ぎ&下品な歌声を聞かされたわけですから。ちなみに、もちろん、電車の切符は誰ももっていませんでした。車掌さんも逃げるようにこの車両を去っていきました。聞くだけ無駄。なのはよくおわかりのご様子です。
ナポリ駅で、放し飼いになったパレルミターノの一部が挑発的なサレルノ人と乱闘になっていたのを横目に、ローマへの帰路へ向かいました。
マニアックな試合観賞、いや試合前後の騒ぎをご希望の方は、是非アウェイに参加することをおすすめします。
※こういった無賃乗車、無賃観戦は、もちろんイタリアでも罰せられます。こんなこともある、といったお話でした。
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