ローマから行くトスカーナ1日体験記 [ローマ] All About

ローマから行く1日体験ツアー第2段！今回はその名もズバリ「イタリアの味覚とキャンティの里」。ローマからイタリア中部のトスカーナ州へドライブ。丘の上の町コルトーナと世界的に知られるワインの名所モンテプルチアーノへ！

朝7:30、テルミニ駅そばのグリーンツアー前集合。早朝、自力で行くのはちょっとツライ…。今回紹介するバスツアーは他社のオプショナルバスツアーと違って、ホテルまでのお迎えあり。なんとかフロントまで行けば、後はおまかせ。この「いたれりつくせり」がこのバスツアーの最大の魅力です。

時間通りにバスは出発。トスカーナ方面へ向けて高速道路に入ります。満席御礼のバス。日本人は…たったの3人（私を含めて）！「日本語ガイド付き」ではなかったか？と不安になっていると、どうやら残りの諸外国の方々はフィレンツェへの日帰りツアーだとか。 1時間程走り、オルヴィエートを過ぎた頃、サービスエリアで私達のみ途中下車。別のバスに乗り換えです。たった3人で、バス貸切？そこに待っていたのは、普通の乗用車。日本語ガイドのマリアさん、運転手、そして私達（今回は大阪から参加のお2人が一緒）。誰に気を使うこともなく、気ままなドライブ旅行のよう！

実はこのツアー、今年の春から始まったばかり。まだ知る人も少ない穴場ツアー。参加者も多くて5人くらいだそう。 2人の参加でも料金は一緒なのでお得感ありますねー。ある程度決められたスケジュールはあるものの、かなり自由度高く、食事時間やフリータイムを長ーくしたり短くしたり。ツアーながらもわがままが効くのもウレシイ感じ。

田園風景を眺めながら（夏は一面のヒマワリ畑、秋は紅葉するブドウ畑が！）走ることさらに1時間30分。丘の上の町コルトーナに到着です。紀元前5世紀頃、エトルリア人によって造られた小さな街には、中世やルネッサンス期の貴重な建物も多く残り、散歩も楽しい。入り組んだ細い石畳の小道、教会の鐘の音。街外れからは爽快な緑の大地を遠くまで望めます。集合時間（と言ってもすでに集合してる状態ですが）までたっぷりと街を堪能。街の中心にある広場でアペリティーボ（食前酒）を楽しむ余裕さえあり、です。

さて、この街から30分程、田園の中を走り、レストラン（写真左）へ。ここで再び食前酒。（この先も飲みっぱなし）新鮮なエクストラヴァージンのオリーブオイルをかけたシンプルなブルスケッタ、アーティチョークとトリュフのペーストをのせたのや、ポルチーニをのせたのなどなど、土地の産物を地のワインとともに存分に満喫した後、昼食になりました。そう、うっかりここで食べ過ぎると、美味なるトスカーナの味覚を前に、白旗を揚げることになるのでご注意です。私達はすでにお腹が一杯になりつつも、「ブオナぺティート！」と陽気に叫んでプリモ、セコンド…と全ていただきましたが。

数時間をランチに費やし、満腹でシアワセいっぱいの一行は、その先の楽園、モンテプルチアーノのカンティーナへ向かいました。 1000年もの歴史を誇るカンティーナを見学後、そこに待っていたのは、ズラリと並んだ試飲のグラス。世界に名だたる「ヴィーノノーヴィレディモンテプルチアーノ」。 20年保存に耐える良質のリゼルバ、トスカーナワインでは珍しい白も飲み放題！いや、試飲なので品良く軽く味を見る程度にしておきましょう…。 2年もののクラッシコで1万8千リラ（今のレートで千円位）で買えます。私達は飲む方を優先させましたが、ワインの醸造過程に興味がある方は、じっくりと説明を受けることももちろん可能です。

カンティーナを後にし、ジェラートを食べながら街をお散歩。ローマに向けて出発するまで、まだ後1時間以上もあります。軒を連ねるエノテカを覗いたり、折り重なる丘が美しいトスカーナの風景をぼんやり眺めたり。夕日に照らされた中世の街、丘の上にあるこの街を囲むのは一面のブドウ畑。見たかった風景がココにあります。

今回一緒に参加したお2人は、前日に大阪からローマに到着したばかり。当日は日曜ということもあり、街にいてもお店は閉まってるし、長旅の疲れでホテルでいつまでも寝ちゃいそうだったからと参加したそう。これだけリラックスできるツアーなら、旅疲れを癒して、翌日から元気にローマ観光も可能。旅なれたお二人の時間の使い方のうまさに感心致しました。車中でも日本語ガイドのマリアさんにオススメスポットを調査してたしね。