■イタリアの運転事情 イタリアで運転するのって、ちょっと怖そう・・? 実際、街で走るのはとっても難しい。一方通行の嵐だし、狭い路地は路上駐車だらけ。 それに、せっかちでわがままなイタリア人の運転!! 信号を無視しまくるイタリア人の理論は「信号が壊れたら事故がおきるのは日本とドイツ。 イタリアはいつも信号なんかに頼ってないから事故にならない!」だそうで。 こらはお得意の自己肯定、ただの言い訳ですが、 たしかに彼らの運転は上手い。石畳の細い道で、ドアミラーをたたんでスイスイすれ違ったり、 車の全長分しかない狭ーい駐車スペースに軽々と縦列駐車。曲芸の如し。 ただ、やたらめったらクラクションは鳴らすし、隙があれば抜かそうとする果敢な運転には、 ちょっとビビリます。それは、もう獲物を狙う動物のようで。ルールのないカオスに野性の走り。
でもそれは街の中心のお話。 2,30分も車を走らせれば、緑色の丘や、草をはむはむする羊の群れや、延々続くブドウ畑が現れて 爽快なドライブコースに大変貌! 郊外の道路は、良く整備され、道標の表示もわかりやすい。 車の数も激減するので、ちょっと停めて地図を見たり、写真を撮ったり。 なんてことも気兼ねなくできます。 のほほーんとした田舎の景色のなか、のんびりドライブは、相当気持ちいい。 気まぐれに車を走らせて、ガイドブックに載ってないような小さな街を探検するもよし。 街道沿いにある美味しいトラットリアに立ち寄るもよし。もー思いのまま。 イタリアドライブの醍醐味は田舎にあり!街なかでイタリア人と張り合うのもいいケドね。
■レンタカーを借りよう
まずは、車の調達から。日本のハーツで直接予約ができます。インターネットが便利。
イタリアについてからダイレクトに借りるよりも安いです。
ちなみに、これはハーツホームページクラブに入会後の割引料金(5月現在)です。
1週間360,275リラ(約2万1000円)+追加1日分当り51,468リラ(約3000円)
任意保険が8日間で313,565リラ(約1万8000円)
これは、対人対物無制限の搭乗者傷害保険+車両保険+盗難保険です。
8日間でだいたい4万円ぐらいといったところでしょうか。
車種は一番安いクラスです。
8日間もあれば相当いろいろ周れますが、 イタリアは都市と田舎が近く道路の環境もいいので、2,3日借りるだけでも行動範囲はかなり広がります。 例えばフィレンツェから行くトスカーナ地方。 シエナやサン・ジミニャーノなど憧れのスポットへも1日ないしは2日あれば充分です。 一面に広がるヒマワリ畑や、糸杉の並木を眺めながら、なだらかな丘をめぐるドライブも、 意外にそう遠い夢じゃありません。
次は借りる場所選びです。予約の際に必要になります。 ローマなど大きな街には支店がたくさんあるので、どこで借りるか選ばないといけないのですが、 日本のハーツでは住所しか教えてくれません。ホテルからはどこが近いか、とか運転しやすいのは どこか、とか、なーんにも教えてくれません。これで支店を選ぶのはちょっとムズカシイ。 なので、慣れてない場合は街なかを避ける意味で、空港もしくは小さめの町をスタート地点に 選ぶのがベターでしょう。
今回ワタクシ達は、ローマは街はずれの「ティブルティーナ支店」で借りましたが、 乗った瞬間から交通量が多くて、初っ端から手に汗にぎるアドベンチャーを体験してしまいました。 これはこれで盛り上ります。まあ、こんなときこそチームワークが問われますので、 お互いケンカにならない自信がある場合のみ、街なかで借りることをオススメします。 ワタクシ達の場合は・・・。情けないので辞めておきます・・・。
国際免許証、クレジットカード、パスポートと日本でもらう予約証をもって、 指定した支店へ行き、簡単な手続きの後「ハイッ」と鍵を渡されて終了。 「あの車だよ」と指をさし「じゃあね、ブオン・ビアッジョ!」。あっけない幕開けです。 ちなみに返す時も、ガソリン満タン、とか、キズのチェックもなく、 「ハイッ」と鍵を渡して終わり。やあ、気軽。※これは担当者の「やる気」によります。
■ドライブの必需品を揃える ドライブにかかせないもの、それは地図。 「マップ」というと折りたたみになってビロローンとでかい地図になるので、 じっくり旅したい場合は、詳細にわかる「アトランテ」(地図帳)がオススメ。 Touring Club Italianaが出している「Atlante stradale d'Italia」の「SUD(南イタリア)」版など 本屋さんで購入できます。(「NORD(北イタリア)」版、「CENTRO(中部イタリア)」版もあり)
ハーツの支店でもらえるイタリア全土マップだけでいっか。とカンだけを頼りに ローマからナポリのまで行ったワタシと相棒は野蛮です。夜中のスパッカナポリで道に迷ってみたい というチャレンジャー(多分そんな人はいないと思いますが)も、地図帳は「明日はどこまで行ってみようか」などと 夜ホテルで、ワインなどを飲みながらページをめくるのもなかなかよろしいので、是非手に入れて下さい。
そして、何より便利(?)なのは、運転好きの相棒です。イタリア車の走りを試したがってる人がいたら、 是非誘ってあげましょう。
■全ての道はローマから さてさて、いよいよ出発。ローマの周囲を取り巻く環状線tangenziareに入り流れに乗ればあとはラクチン。 ローマの環状線からは、ミラノへ、フィレンツェへ、ナポリへ、とイタリア中の各地方へ 向けての高速道路が選び放題です。空港からもこの環状線へスグ入れます。 私達は、A1、別名「太陽の高速道路」(←スンゴイ大げさな名前!)に入って、ローマを南下。 南イタリアの旅に出発しました。
【関連サイト】
ハーツレンタカー・海外での安全運転
オールアバウトジャパン イタリア車