おいしいトコどりの見所を厳選!
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昼間とは異なり、夕刻時はノスタルジックな気分にさせてくれる。 |
さて、建築以外に注目すべき見所は、7階にあるイベント・スペース。天井高のガラスの向こうには、バワリー地区の景色が一望できます。晴れ渡った天気の日よりも、ちょっと曇った日の眺めのほうが、少しダークなイメージが残るロウアー・イースト・サイドの眺めにはぴったりでしょう。イベントがない時は展望フロアとしても利用できるので、是非この絶景を鑑賞してみて下さい。
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ちょっと小さすぎる? と疑問も生まれるショップ。 |
そして上階から作品を観つつ1階に降りてきたら、ミュージアム・ショップへ。あまりの規模の小ささにちょっと落胆してしまいますが、商品のラインナップはダウンタウンのコンテンポラリー美術館という場所にふさわしく、ファッション性の高さが目立ちます。写真集は、
テリー・リチャードソン(大胆かつ過激な作風がカリスマ的人気を誇る)やシンディ・シャーマン、荒木経惟といった、若者に特に人気のある現代写真家によるものが占拠。トートバッグ、Tシャツなどは、いわゆる通常の“ミュージアム・ショップのお土産”という佇まいではなく、ファッション・ストアで取り扱っていてもおかしくないデザインです。
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全館通して無機質なイメージだが、ここははっとするほど鮮やか。 |
お腹いっぱい館内を堪能したら、帰る前に地下のトイレへ。この階のトイレのみ、壁が鮮やかなモザイクで彩られているのです。このフロアにはシアターもあるため、ちょっと混んでしまいそうなのが難点ですが、芸術的なトイレで美術館の締めくくりを迎えてみては?
美術館全体的な見解としては“現代美術ゆえ”として片付けてしまいがちなテーマ、作品、建築……と奇をてらった感が目立ちました。今まで訪れていた
メトロポリタン美術館や
MoMAなどとは一線を画し、あざとさまでも匂わせる、新しい美術館づくりへの意欲はそこかしこに感じられます。新しモノ好の方や、NYのトレンドをアートからチェックしたいという方には向いているかもしれません。さて、あなたはこの
ニュー・ミュージアムをどう評価しますか?
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ニュー・ミュージアムNew Museum
所在地: 235 Bowery電話: 212-219-1222 最寄り駅: Spring Street入場料: 一般$12営業時間: 水、土、日12:00~18:00 木、金12:00~22:00 月、火は休館