ソーホーにあった現代美術館「ニュー・ミュージアム」が注目のエリアであるバワリー地区に移動し、2007年12月、待望のオープンを果たしました。話題となったのは、近隣の風景から浮かび上がるようなその建築デザイン。今最もホットな美術館は、実は日本人建築家によるものなのです! さて、一体このニュー・ミュージアム、どんな美術館なのでしょうか。

ホットなエリアに生まれたクールな美術館

界隈でも抜群の存在感を発揮する外観。
ダウンタウンのロウアー・イースト・サイド、特にバワリー地区は、現在最も開発が進む地域の一つ。デザイナーズ・ホテルやオシャレなレストランが進出しており、ソーホーやノリータで遊び飽きた人たちが、さらに東へと遊び場を移しているのです。退廃したような古い建物が立ち並ぶストリートには、チャイナタウンとの境界線という場所柄、中国語で書かれたサインも混在しています。高級コンドミニアムが街中に建設され、景観の同一化が進んでいるマンハッタンで、貴重にもこのエリアのタフな雰囲気は残されているようです。

このロウアー・イースト・サイド、実は芸術家が多く住み着いた土地でもあります。かつて東欧からの移民が暮らしていたここは、安価な土地代から、アーティストを目指す人々が移り住んだそうです。ショップもレストランも独自のスタイルを貫いたところが多いため、自由な作風を尊重してくれる風土があったのでしょう。

この地に降り立ったニュー・ミュージアムは、そんなアーティスティックで個性的な土地をまさに象徴する存在となっています。アップタウンのエレガントな雰囲気とは異なる、新しくてユニークなものを愛でようというこのエリアの意気込みを感じさせますよ。

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