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離婚、失明の危機…思い通りにいかないのが人生! 40代で写真家を目指した女性(3ページ目)

日本では養護学校の教師をしていたにもかかわらず、アートを追い求めるために40代でNYへ渡った写真家(アーティスト)にインタビュー。

執筆者:溝口 弘恵

老後の人生は、保険会社のパンフレットみたいにはいかない

No Title ©Teiko Dewa
No Title ©Teiko Dewa

「一人でいることに不安はあります。ホームレスを見ると、私もホームレスになる可能性があるんだなぁ~って思ったり。病気しても保険もないし。日本にいれば安定した収入と、ステータスがあった訳ですけどね。でも今の生活は、自分が選んだことであって、リスクはあるけど、いい仕事していいエネルギーを循環させることで次につながっていくのではって思うし。あまりマイナス面を考えないようにしています。そして友人や家族にもありがとうって思っています。

人生というのは、年齢ごとに区切って老後の設計なんて書いてある保険会社のパンフレットみたいに、計画的にはいかないんです。計画的にいかないのが人生、やりたいことをやって熱中してるときが人生のうちで一番楽しいんです。だから20代のころの私より、40代でやりたいことをやってる自分の方が好きですし、いいこと起こるぞって前向きに考えられます」

出羽さんは20代で結婚、出産、離婚を経験しているせいもあって、人生っていうのは計画的にいくものじゃないと特に感じているようだ。日本も欧米と同じく、離婚率が増えている。結婚すれば、一生を保障されるという女の切り札がなくなってしまったのだ。そんな現代で、女性は仕事なり趣味なり、出羽さんのように自分が打ちこめる、自分らしく自分一人でも生きていけるなにかを持っていなければ、路頭に迷うにちがいない。

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